砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ペースの担い手は オークス回顧

スローだからディープ信じよ。スローだから前受けしそうなクイーンズリング信じよ。


ミッキークイーンクルミナルを信じたのは正しかったが同じマンカフェでも格違いの大本命大正義、ルージュバック様が外枠から一気に飛んできて前受け敢行なのだからやってられない。前崩れなんだよ?2F目は10.6秒でラップしてるんだよ。前の馬はそこで脚を使って終いが足りなくなっているのは違いない。そういった流れの中でルージュバックは好位まで進めているんだから積極果敢にも程がある。

ローデッドの柴山は一体どんな根拠を持ってこんな騎乗をしたのかが気になるな。最序盤をガーッと行かせて「しばらく休んだから行くべ」とノットフォーマルをつっつき回すんだもの。テン乗りでやる騎乗じゃねぇよ。3歳牝馬に2400mを走らせてここまで積極的に騎乗する根拠はどこにあったのか。スピリッツミノルを中京2000mで下したのだからこのくらい走ってもいいんだけどさぁ。それにゲートの速さはかなりのものだった。2F目はそんなに無理はしてないかもしれん。だからこそ6着まで残ったのだろう、と納得しようと思う。ディープ牝馬の中距離馬なんてありえるのか分からんが。

それよりもね。アースライズが4着なんだぜ。弥生賞組がダービーで活躍する、という論法から中山1800mでしぶとく交わしに動いたこの馬に中距離適性を見出したのは間違いではなかった。これは一つ、このレースに対する個人的な勝利だ。

でもスローなのは間違いじゃなかったけど結構持続的に速くなっていったのは予想外。ローデッドが突っつき回したのだと思うけれど、黛ノットフォーマルがそう刻んだのかもしれないな。こんなG1レースらしいラップを刻まなくてもいいのに。スロー瞬発で加速競争に敗れてきたミッキークイーン桜花賞で反応しきれなかったルージュバック、この二頭が泣いて喜ぶような展開だったと言える。

それにしたってあんなに押して押しての先行策を取ってから一気に折り合いつけてドスローだろ?そして3角あたりから12秒を切る様な展開になったというのに戸崎は4角をまくるように加速させるわけよ。そんな競馬を3歳牝馬にさせて、ルージュバックはそれに応えた。なんという価値のある2着でしょう。秋はもう牝馬戦線へ顔を出さなくていいよ!と思う。その豊富な持久力は牝馬戦では活かされないから出ないほうがいいって。

そういう展開でディープが差し届くというのは・・・まぁ想定内だわな。浜中は珍しくそつなく差し込んできた。いっつもいっつも変に弄くり回しながら東京では差してくるというのに今回は結構まともに差してきたな。クルミナルを挟み込んだかもしれないがね。

クルミナルは線の細いイメージを払しょくするようなレースぶりだった。良馬場ならこんなに走るんだ。牝馬戦においては本当に強いタイプだからこれからG1を勝つ機会なんていくらでもあるだろうな。加速が鋭いしそこから靭やかに馬体を伸ばしてビュンビュン弾けて行くからな。1着2着馬は脚の使いどころが難しいから負ける時は簡単に負けるけど、クルミナルはどこでも善戦するしハマれば綺麗に勝ち切れるタイプ。牝馬らしい斬れ方をするんだと思う。

秋華賞ローズSを5着に敗れたクルミナルを全力で買うレースとなる・・・と予想。

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