砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

東京優駿展望

「ダービーってのは俗にいう英ダービーを指すんだ。日本のダービーは日本ダービー。ダービーと一言で済ました時、それは本物のダービー、英ダービーなんだ」


そう怒られたことがあって、「確かに日本ダービーを「ダービー」と表すのはダービー卿CTをダービーと略すような物だ」と納得した。だから日本式に「東京優駿」と言うのが正しく綺麗であると今では考える。でも「ダービー」ってのが一番言いやすいんだよねぇ。

さてダービー。どうもオークスの結果を見る限りでは芝が速そうだからディープ祭りになりそうな予感。ルージュバックが無理矢理2着まで食い込んだという内容で、本来ならディープのワンツースリーだった。アレだけのロングスパートを刻んだというのに小奇麗なディープ娘が差し届かしただけ。これって結構変な話だ。

だから時計ほどに大きな負荷はかかっていないんじゃないか。多分ミッキークイーンみたいな競馬でササッと綺麗に勝てるレースになると思うのよ。持続力より切れを求められる様な。

かといってスロー瞬発になるかと言うとそうではなく、むしろその速い馬場を活かして少し仕掛けを早める様な競馬になる。けれど無理をしすぎたり速いペースに適性がない馬は容易く崩れていく。だから狙うならば「脚さばきの綺麗な粘り強い先行馬」となる。昨年のワンアンドオンリーみたいなもんだ。

つまり・・・「Ballade牝系によるサンデーとのHaloクロス」が最強だろう。アダムスブリッジとグァンチャーレだけがこれらを持つから決まりだね。なんて簡単な馬券だろう。ただし二頭とも脚さばきが綺麗な小回り巧者だけどな!

柔らかい外回り巧者。かつじっくりと加速する馬・・・。ドゥラメンテじゃねぇか。ダメよダメよ。そんな普通の結論へ至るなんて穴党の風上にも置けない。

それならもう少しひねってタガノエスプレッソかな。粘いストライドでガスーンガスーンと差してくるから外回りの中距離戦となれば急上昇するはずだ。キンカメとトニービンが出逢うだけでも粘り強いのにそれにNureyevクロスなんだからナタ切れ街道一直線。父がディープではなくブラックタイドというのも一つのポイントで、軽いスピードこそないけれども粘り強さを強く伝える父だから外回りを前受けするなら捕まりづらい馬だと思う。

リアルスティール皐月賞で勝っていたならば「外回りならサトノクラウンが巻き返す」とか言えたんだけど、最凶ストライドドゥラメンテが勝ってしまったのだから巻き返しは難しそうなんだよねぇ・・・。

サンデーが入った分だけルーラーシップより運動神経は抜群で、馬体には違いはほとんどないのに脚さばきが段違いに鋭い。大跳びの代名詞とも言えるルーラーシップの4分の3同血の甥であるのに脚長ストライドを鋭く回転させ、皐月賞は内から外へケツを流しながらスパートしていった。

でも根っこの部分は「NasrullahHyperion」の柔らか粘いストライドであるから瞬間的なスピードはないんだ。かといって東京優駿がドスローから3Fをビュンっと抜ける展開になるとも思えず・・・難解だなぁ。

まず枠を先読みしなきゃならん。時間を上手く見つけて枠の予想をしよう。

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