砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

カンパニーからどうしたら重賞級が出るのか

カンパニー産駒頑張れ・・・!頑張れ・・・!


別にカンパニーに思い入れがあるわけではないけどもね。なんとなくカンパニーって好きなんだな。そして産駒の質が残念じゃん?それがまたなんか好きなんだなぁ。

配合を考えるにあたって難しいのはバレークイーンを活かすのかクラフティワイフを活かすのか、ということだ。

クラフティワイフCrafty Prospector×Secretariat×Buckpasserという配合。日本向きのスピードをここらへんから拾う手法はありだと思うが・・・上手にクロス出来る血統がないんだなぁ。

強いて言えば・・・ロードカナロア

カンパニー×ロードカナロア

相似配合を狙ってみたが・・・逃げ道がないから微妙だな。そりゃノーザンダンサーもいずれは血統表の奥底でのんびりお茶でもすすり始めるんだろうが、カンパニー自身が3*4で持っている以上はどっかから非ノーザンダンサー血脈をおいておきたい。

母父キンカメがいいんじゃねぇか、と思うんだけどもサドヌレニアリーとホーンビームクロスが両立してしまうからキンカメ配合としては下の下なんだわ。けれど母父ロードカナロア、あるいは逆転しての父ロードカナロア母父カンパニーを考えた時、ホーンビームクロスが大鉈ストライドとして表現されるかどうかは仔を見るまで分からない。馬齢的にも厳しいところがあるから、どうなるかは分からんが・・・。

バレークイーン目線というかミラクルアドマイヤ目線というか、そっちで考えた場合は大人しくディープインパクトだよねぇ。

カンパニー×マルセリーナ

ミラクルアドマイヤの全姉にはグレースアドマイヤがいて、その仔にはリンカーンがいる。ディープインパクトのライバル・・・とは言わないにしてもリンカーンにとってディープは憎き敵だろう?敵の血を吸って昇華するという手法で母父ディープを相手にするのは間違いではないのでは。

ディープはやっぱりHalo≒Sir Ivorのスピードがあるし、それはカンパニーに最も必要な要素と言える。なんたってトニービン直系である上にミラクルアドマイヤの枝葉だ。カンパニーがマイルCSを勝ったのは展開の奇跡としか言いようがねぇ。

そのカンパニーの瞬発力≒スピードの根っこはFair Trialであるのだからディープを相手にするのは間違いじゃないはず。だけどノーザンテーストというのがまたディープと相性がよくないんだなぁ。でもクラフティワイフ牝系からはトーセンホマレボシトーセンスターダムが出ているからそんなに気にすることはないかね。

ノーザンテーストを相手にできるサンデー系と言えば・・・ダンスインザダークか。バレークイーンからはフサイチコンコルドが出ていて、そのライバルと言えばダンスインザダークだ。悪くないけど母母でかなりスピードを補完しなきゃならなくなる。カンパニーからステイヤーが出せる気もしないし。

それならゼンノロブロイかね。・・・いやいやロブロイとトニービンって相性が悪いんじゃねぇのか・・・?トニービンアイルランド血統だからなぁ。

これからのことを考えるとディープ肌を相手にどこまで頑張れるかが鍵になりそうだ。だけどトニービンノーザンテーストサドラーズウェルズも、終いにゃセクレタリアトクラフティプロスペクター、逃げ道がないにも程があるだろう。サンデーを持たないことだけがメリットであるから、それならキンカメとかエンパイアメーカーとかいくらでもあるのよ、って話だよねぇ・・・。

タイセイラビッシュはカンパニー×ボリクリ×Seeking the Goldで、Buckpasserミスプロをクロスしている。ラトロ血脈に特化した配合形なんだけども、そうするとミラクルアドマイヤHyperion血脈が無駄になってしまうから・・・。カンパニーは基本的にはラトロよりHyperionな馬だ。

やはりサンデー+トニービンLyphardの前受けジリジリ馬を作る方向で行ったほうが良さそうである。ハーツクライの出来損ないを作りに行ったほうが正解には近いのだろう。ただタイセイラビッシュはダート1400m~1600mを走る馬であるし、他の産駒は芝ダート問わずにマイル近辺を得意とする。上の配合形は中距離馬でこそだから・・・多分トニービンの使い方がマンハッタンカフェに近いんだろうな。だからマイル辺りで距離が固まる。

中距離馬に出ているのはストーリーセラーくらいで、これがカンパニー×スペ×ヘクプロ×Assert。クラフティワイフヘクタープロテクター3*3。ラトロとHyperionをバランスよく取り入れた配合形だからなかなか決まっている。しかしスピードの補完がなされていないから・・・少し鈍足傾向かな?見るからに前脚の可動域が狭くて「ラトロ肩」てやつっぽいな。複勝率は低いけれど掲示板を外したのは3回だけ。15戦走って3回しか外してない。見事な善戦マンだねぇ。カンパニー産駒ということを思えば4歳はまだ若い。秋ごろには2勝目をあげられるんじゃないか。

にしても本当に産駒たちは勝ち味の薄い奴らばっかりだな。掲示板を捉えるけど、馬券にはなるけれど・・・勝ち切れない。弱いわけじゃないんだがハマりきらない。だけど馬場が少しだけ荒れたり渋ったり、あるいはダートが少し硬くなったりすると飛んでくるんだよなぁ。なかなかしぶとく脚を使ってくるから面白い。やっぱりキャラクターとしては鈍足馬なんだね。

というよりも母ブリリアントベリーが産駒に伝わりやすくて、そのブリリアントベリーの父がノーザンテーストだからマイル近辺が適性として出やすいわけでしょ。するとディープ肌を相手にすればHalo≒Sir Ivorの柔らかさによって1800mを適性にする馬が出るのではないか、と思うのだよ。気性次第でスローの2000mもこなせそうだね。

けれどやっぱりディープ×ノーザンテーストは一流馬を出す配合形ではないから・・・カンパニーは難しいね。1400m~1600mで馬場が渋ってもダイワメジャーというバケモノがいるわけで、それとしのぎを削るのは難しい話だ。かといって中距離ではサンデー直系がいるのだから分が悪すぎる。多分重賞級が出るとしたらダートなんじゃねぇかな。ダートの小回りを前受けするような感じが良さそう。Secretariatが邪魔になるかもしれないが・・・そこは放置しやすい部類だし。

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