砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

宝塚記念予想 船に食らいついた女

阪神内回り戦でゴールドシップに噛みついた馬ってデニムアンドルビーだけじゃないかな。


過去にゴールドシップ阪神内回りを6回走っていて、2歳時のラジニケ杯でアダムスピークにコンマ2秒差で敗れている以外は全て1着。阪神大賞典(0.3秒)、宝塚記念(0.6秒)、阪神大賞典(0.6秒)、宝塚記念(0.5秒)、阪神大賞典(0.2秒)。今年の阪神大賞典にしても3着とは0.7秒差がついているわけであるからパフォーマンスの低下は見られない。やっぱりデニムアンドルビーが強いのだ。

強いというか、阪神で強いのだよね。阪神を走れば1-1-0-1。着外は宝塚記念の5着だから悪くない。それも内の好位での競馬であって、直線では最も馬場の悪いところで追うハメとなったのだから度外視っぽい感じで捉えたい。ジャパンカップ2着のことを考えれば重厚なストライドで走る馬であるから外をまわして加速させる・・・それこそローズS阪神大賞典のイメージで追えばきっと違うはず。

あと去年って本当にカレミロ池添が上手いのな。コースロスもストライドロスも馬場ロスも最小限に抑えたベストポジション!コイツがいなけりゃ2着はデニムだったんじゃないか、というくらいに最高の競馬をしている。やっぱりショウナンパンドラが最強・・・!?

カレミロには蛯名が乗るけれども、エビショーさんは関東騎手のくせに京都がやたらと上手いわけで、なぜそうなのかと言えばイン差しの絶妙さにあるわけだよね。ぶっちゃけ外差しは普通。中山のまくり競馬でもイマイチ頭角を表さない辺りにもそれは伺える。今回は赤帽子5番を得てしまったからジワッと前目に構えて最内を突くか、あるいは少し控えてから外へ出すかの2択。おそらく内馬場狙いの逃げ先行・・・出来れば番手から外へまくりながら加速したいところだろう。しかし長距離志向な前受け馬がそろった今回では窮屈になるのではないか、という予想。外枠から押して押しての先行・・・それがあるから去年ほど良い形では競馬は出来ないはずなのだ。

最内云々で言うと岩田の騎乗が気になる。さすがにここで内を突くのはデメリットが大きすぎるからなぁ。この外枠を活かして何が出来るかといえば・・・先行策だよね。今回の岩田は芝のイメージではなく砂のイメージだと思っていて、外好位に取り付いてジワッとまくってくるのではないか。これをやられるとなかなかハマるんだよなぁ。

ミルコワンアンドオンリーは・・・絶妙な枠を得ただけに・・・難しい。ミルコならおそらく後ろからまくるはずだからアタマは考えなくてもいい。だけどどこまでぶっ差してくるかが未知数・・・。まぁ後ろから届くような展開にならないのが宝塚記念だからな。スローロンスパはウチパク東京と同じ後方殺しである。鈍足のハーツクライが差し届かせてくるイメージはあまりない。届かせられるのはハープスターだけだろう。もういないが。

うーん。パンドラは最内1番か。馬場の良いところを追走してから追い差しかね。アタマから狙える競馬ではない。それでも接戦の3着争いには絡めそうではある。ヒモに一考か。

2着は多分ハマったヌーヴォレコルトか外好位からロスなくまくったデニムアンドルビーか、というくらい。本当に俺は牝馬のことしか考えてねぇな。

トーホウジャッカルはどうしようか・・・。見るからにスペシャルウィークの力馬って感じだから道悪は余裕でこなしそうだ。この馬って「フィリーサイアー集めてみたよ!」って感じの底力盛りだくさん血統だからスパッと切れるわけではなくて、本当にジワジワジワジワと切れるんだよね。サンデー直系とは思えない勝ち味のない切れ方。接戦の中で勝ち負けしてきたのはそういうことかと。

そういう馬がハマるのが宝塚記念ではあるんだが、登坂の中距離戦でワンアンドオンリーを超えるにはなにか展開の助けが必要ではないかと。その助けがあるかもしれない・・・という読みは出来るけれども果たして菊花賞のレベルまで仕上げられているのか。

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