1番 | マイネルディーン | 柴田大知 | 差し追い込み | インまくり伺う | 脚合わず |
2番 | アルフレード | 北村宏司 | 差し | 最内展開 | 展開向く |
3番 | ユールシンギング | ウチパクさん | 差し先行 | 積極的に前へ | 妥協案 |
4番 | フラアンジェリコ | 田辺 | 差し先行 | ゲート次第 | 展開向く |
5番 | グランデスバル | エダテル | 逃げ先行 | 目一杯抵抗 | 劣勢 |
6番 | レコンダイト | Mデム | 好位先行 | ??? | 外次第 |
7番 | マデイラ | 大野 | 差し追い込み | 後方まくり | 厳しい |
8番 | メイショウナルト | ツムツム | 逃げ先行 | 目一杯 | 厳しい |
9番 | ゲシュタルト | 吉田豊 | 先行 | 4角積載物 | 無理 |
10番 | トウケイヘイロー | ヨシトミ先生 | 逃げ先行 | 番手伺う | 展開合う |
11番 | グランデッツァ | 川田 | 先行 | 先行まくり | 劣勢 |
12番 | ステラウインド | 蛯名正義 | 差し | 中団後方イン取り | 厳しい |
13番 | ヒラボクディープ | 横ノリさん | 後方 | 馬なりスペシャル | 厳しい |
14番 | ゼンノルジェロ | 熊沢 | 差し | ジワッと中団 | 厳しい |
15番 | クランモンタナ | タナカツ | 差し先行 | 外から滑らかに | 無理 |
16番 | フィロパトール | 石川 | 先行 | 外の番手 | 無理 |
マイネルディーンの扱いが難しい。Hornbeamクロスのダンス×トニービンだからストライドで走る。けれどNijinsky的な硬いストライドだから旧来の七夕賞向きで、マイネルラクリマではずれなしの柴田大知ならどう乗るだろうか、と。ラクリマは一応Danzig直系馬だものな。 そのNijinskyなマイネルディーンでラクリマ騎乗をしても・・・どこまで残るだろうな。昨年のニューダイナスティはディープロベルトダンジグリボーハイインロー配合。七夕賞で内を突くことになんの遜色ない競走馬である。タガノエルシコよりは上だと思うが・・・消極的穴馬に留まるわなぁ。穴と呼べるくらいの人気に落ち着くかどうかも謎だし、ちょいと面倒な奴。 アルフレード北村宏司は間違いなくトレイザー騎乗だろう。ズブくなった今なら2000mまでこなせるのは前走で証明した。ロングスパート戦の七夕賞は本来なら不向きだが内々を追走してマイラーの加速で突っ込めるならばちょいと面白いと思う。 ただ人気を背負うのはちょいと違っていて、ダコールが勝ててしまう新潟大賞典ってのはスローの千八戦みたいなもので、トウヘイにナルト、ローカルイーブンペースの申し子たちがいる七夕賞でパフォーマンスを上げるのは不可能だ。 それを補って余りある展開利があるとは言え、なかなか相手も強い。ナルトやトウヘイを交わせるのかどうか・・・そこからアルフレードの馬券はは始まるだろう。 ユールシンギングはウチパクさんのロングホームストレッチであるから間違いなく前へ行くはず。スペ的な胴長でボリクリ的に靭やかストライド。それを母母クリスマスツリー(トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテースト)がサポートしている。クリスマスツリーの累代はラブリーデイ的だな。サンデー×Nijinskyをつけたあたりもまた。 だがボリクリ(Seattle Slew)的に靭やかであることが欠点だろうか。これはトニービンが入ったことでボルキロ成分がオンになったからで、もし米血的なパワーでNijinsky的ダラダラが表現されていれば・・・新潟大賞典は勝ちきれなかったかもしれないが七夕賞では狙えただろう。 これは「母父のスタミナでロンスパは得意だが父の靭やかさが小回りでは邪魔」というアンビシャスのジレンマと同じで、ウチパクさんにルメール役を頼めるかと言えば・・・絶対にノー!ノー!ウチパクさんにああいう類の立ち回りは望めないだろう。いや、同じことをするはずだが・・・明確なほどに外回り向きストライドで走るからルメールでも厳しいと思うのよ。ユールであれをやるのはドゥラメンテムーロ化してしまう可能性がある。 良枠を得たのがネオユニ産駒にしてエガオヲミセテやオレハマッテルゼの4分の3弟になるフラアンジェリコ。 ダイナカール牝系はトニービンを配されたエアグルーヴの枝葉とサンデーを配されたエルフィンフェザーやセシルブルースの枝葉、そしてジャッジアンジェルーチを配されたカーリーエンジェルの枝葉、この3つに別れる。 エアグルーヴ牝系はドゥラメンテやルーラーシップに代表される様に日本屈指のナタ切れストライドで走る。ナタ切れってこういうことなんだ!と本当に思う。ルーラーシップのストライドを見ると理解出来た。アクションが馬鹿みたいに大きいくせに緩くなくて力強いんだよね。 エルフィンフェザーとセシルカットからはアイムユアーズとかサムソンズプライドが出ている。これはエルコンと繋がることでちょいとピッチ方面に行ったり、あるいは上手いことストライドで走ったり、トニービンが入らないことでナタ切れ感はない。 対してカーリーエンジェルってのはノーザンテースト的なパワーを増幅させたことでスプリンターなどが出る牝系となった。中距離馬も出るが基本的にパワー偏重の小回り馬に出る。フラアンジェリコはその類の馬である、と。 兄貴のオレハマッテルゼはモチジュン先生が「Bold Ruler忍者脚質」の例に挙げられる馬で、その父がサンデーからネオユニに変わったのがフラアンジェリコであるから忍者だけどちょいとパワーというか持続力もある。 福島記念のレースは皆が嫌った荒れた内馬場を突っ切って進出し、4角でスルリと外馬場へ持ちだした。内へ誘導する様な手綱の動きをしているのに外へスルッと流れたのはよほどのスピードが出ていた証で、それでもスピードはほとんど死なずにグイグイと2着まで差し込んでいった。周りが力尽きていく中で荒れ馬場を走っていたフラアンジェが伸びていった・・・ネオユニヴァースとカーリーエンジェルが高度に融合した馬なのだろう。 ただゲートがちょいと悪くて、なかなか前目で競馬が出来ないのが痛い。ある程度ポジションは取りに行きたいが外に前を主張する馬が並んでいるからゲートが遅れると進路を塞がれてしまう可能性は高い。だけどすぐ内がユールだからこれにさえ勝てりゃホームストレッチで狭くなることはないだろう。どうにかして中団内のポジションを取りたい。取れれば勝ち負けまで計算したい。 [続く]