ステイゴールド×レッドランサム・・・ゴールドベルって面倒くさい。
でもステイゴールドってセイカプリコーンからも見える様に米血スピードをノーザンテーストの母父であるVictoria Parkへつなげることでマイル以下の適性を表に出してくるのよねぇ。「ノーザンテースト的マイル適性」を前へ前へと押し出すわけであるから、Danzigなんかを重ねることでそれはもう濃密に。だからレッドランサムという強いスタミナ色を持つロベルト直仔が母父であっても距離適性は短い。
京都1400mで淀みなく流れて行っての33.0秒なんだからやっぱり1400m~1600mあたりか。こういう競馬が出来るのはステイゴールド産駒らしい非力さというか靭やかさがあるからだろうし、ちょいと中京向きでもない気がするが・・・中京巧者なんだよなぁ。
ヴィクトリアパークのスピードを継続しつつもHamptonなスタミナをあっちこっちで継続しているのがディクタスさんのところへ流れ込んでいるのもあるかもしれない。単純なスピードじゃないからこそのマイラー適性。
けれどどうしても配合面においてセイカプリコーンに負けていて、芝向きという面を配慮したとしても、距離適性を配慮したとしても、やはりあちらを重視したい気持ちがある。
母父スタミナか・・・。捨てがたいがなぁ。
でもロベルトだものな。サンデー×ロベルトってサンデーらしさを消す配合形っぽくて、それもまた短距離志向を手助けしている。加えてノーザンテースト×ダンジグであるからそれはもうマイル以下での距離適性を決定している。
ステイゴールドの柔らかさをことごとく阻止する様な配合形。加えてディクタスへのささやかなスタミナ継続。やわらかみがないから中距離的な要素はなくて、これはもう淡々と1400mを刻むような馬じゃないかねぇ。切れないからこそ中京巧者に出たのかな?
ダマスカスという最もテディをスタミナ的に取り扱う血統があるからこそのレッドランサムだと思うんだが、ここをステイゴールドでは対応しきれないんだな。この辺りに強いのがハーツクライなわけで、ハーツクライ×ダマスカスにはウインバリアシオンがある。またディープインパクト×ダマスカスでキズナ、と。対応しきれないというかスタミナ化できないのだわな。ステイゴールドにそういう血統を与えてもノーザンテーストに組み込むしかないのだ。
ステゴでスタミナを強調させるにはもう母父にメジロマックイーンを持ってくるとか世界最高級のスタミナ繁殖であるFlower BowlをLady Angelaに脈絡させるとかするしかない。安易にノーザンテーストをクロスしたところで中距離には出ないしな。
リルダヴァルのサンダーガルチに対応したのだってウインドインハーヘア牝系&アグネスタキオンであるし、サンダーガルチと同牝系であるフラガラッハにはトニービンがいらっしゃる。やはりこの類の絡みがなければ「母父スタミナ」は中京記念的には働いてくれないのではないか、と。
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