砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

まさかパラダイス銀河・・・! 中京記念回顧

ラトロほぐれる夏競馬・・・か。


上位2頭はパラダイスS組で、他にはカオスモスにネオウィズダム、エールブリーズなど。この馬場状態ならば千四組が積極果敢に飛んでくるかも、という予感的中。馬券買わなくて正解!という負け犬の遠吠え。

でも本当なのよ。先行争いに千四組が飛んできたらペースはミドルペースになる。それでもダローネガならば・・・と思っていたらスマートオリオン。そうか、ウイニングチケットで中山スプリントを勝ち切った馬がいたな。

ラップタイムはまだ公表されていないが・・・序盤はそうとう緩かったんじゃないか。そしてメイケイがかっ飛ばしてのミドルペース展開。雨想定の「テンドスローミドルペース」がツムツムの果敢な行動によって実現した可能性がある。

でもメイケイペガスターで溜めを作らないわけがないと思うけどこの前の崩れ方を見れば・・・淀みなく行ったかもしれないね。タイムが1分33秒4だぜ。溜めが入ったならカレブラ以下の中距離馬がまだ踏ん張れるはずだからパラダイスSという「千四の皮を被った千二」を走ってきた馬が「千六の皮を被った千四」に中京記念を変化させたのだと思う。

スマートオリオンの父グラスワンダーの3代母がHis Majesty×Raise a Native×Swapsで、アルマディヴァンの父メジロベイリーの母母父がGraustark×Swaps。あとはマルゼンスキー。ココらへんが共通項かな。

スマートオリオングラスワンダー的に「4角で前に並んで競り落とす」という馬で、母父ウイニングチケットである分ロングストレートがベター。パラダイスSの競馬は見事だった。

アルマディヴァンはRiverman牝馬なのでちょいと切れがある。それでもナスキロラトロだから極端な差し追い込み策はよくなくて、今回の様に立ち回って上手いこと差す競馬がベストだろう。ラトロ特化かつハイインロークロスならばなおさらで、マイル馬だろうが牝馬戦なら千八で前受けベターだろう。

そうだね、内に千四馬がごちゃついてしまったら外のレッドアリオンは為す術ないね。川須も積極的に出して行くし人気しているし、外枠からジワッと内に入れようとはしないだろうな。内に入れたい気持ちがあってもやるとしたら前で取りに行くよ。差しに構えて内へ潜り込むのは川須じゃないし、レッドアリオンでそれは厳しい。

にしてもダローネガはこの流れでもきちんと差し込んでくるんだから嬉しいやつよな。レッドアリオンより無茶をせずじっくりと自分の競馬をしたのだからそれを交わせるのは当然。斤量差もあるからな。それでもあの体つきでこのラップのマイルを差せるってのはいかなるものやら・・・

ん?ダローネガの体つき変わったかな。競馬ブックのフォトパドック・・・コメント通りにダイワメジャーが表現されてきているよなぁ。マッチョじゃん。まさしく千八ベストのダイワメジャーか。

秋山が「僕達の競馬」をしようとした矢先にメイケイペガスターツムツムの強襲。これでもう秋山カレブラは終わりだわなぁ。それでも内々で少し追い出しを遅らせて死んだふりをしたんだけども・・・。打つ手はそれしかなかった。

もうダローネガだけがきちんと自分の競馬をした。流石の浜中、スローをジワッと受けて外差しさせたら日本一だ。

ダローネガ以外の上位6頭はNijinsky持ちで、その経由の仕方もまた面白い。上位2頭はマルゼンスキー、4着5着がCaerleon。6着はキンカメ。そしてハイインロー血脈を持っていたのもそれをクロスさせていたのも上位2頭だけ。

Nijinskyでダラッと流れ込み、トニービンやナスキロラトロで差し込み、ハイインローで粘り切る(差す)。それを内枠からロスなく実行できたのは2頭だけだったのだ、と。

トーセンレーヴも同じことをやってもいいんだが・・・こっちは少し差し急ぎすぎたかな。ここまで持続的なマイル戦になると力尽きるわ。元々は青葉賞で追い込んだり出来る馬だから、マイルよりの千八じゃなくて二千よりの千八馬。

流石に序盤が速過ぎるんだわ。千八馬が好走するにはここで目一杯楽をしてなきゃダメ。一昨年の序盤3Fは12.9-11.5-11.3くらいだから前受けして持続的に流れこんでもミッキードリームなんかは残せたが、今回の12.5-11.2-11.0は厳しすぎる。11.7-11.8で溜めは作れたがその後の11.4-11.6-12.2を踏破する力はカレンブラックヒルにはなかった。ましてや58.5kgに太った秋山が乗っていては。

そういえばエリ女ではStorm BirdNijinskyラキシスが流れ込んでいたな。宝塚記念ラブリーデイNijinskyクロス。そうか関東ツムツムが逃げた展開だから基調としては関東競馬なのだ。だから決まり手はまくりだ。今年の中京はまくってなんぼだったんだ。

だから川田が先導してまくりかかり、ミルコがじっくりと内まくりに並びかける。そこへスロー差し巧者の浜中と藤岡兄貴がじっくりと迫って入線。そしてそつなく5着確保の福永と直線一気に突っ込んだ武豊。縮図だね。関西の。

今日の中京は「まくってハイインロー」「そつなくナスキロ、ラトロならなおよし」が合言葉。

どうやら今年は芝と戦う一年になりそうだぜ・・・!

それにしても27時間テレビってのは害悪でしかねぇな。競馬中継を汚すんじゃねぇよ。リプレイ見せろリプレイ!タレントも眠そうにしてんだから3時間くらい枠よこせや。仮眠休憩でいいじゃんか。実況まで意味の分からんこと言い始めるし、なんなの。レースが始まってるのに他人の予想のあれこれなんて聞きたくないわ。キンカメが絡んでると言ってもミッキードリームとショウリュウムーンだろう。ショウリュウムーンはキンカメダンスインザダーク・・・。

あぁ、そっか。これNijinskyクロスのキンカメだ。そしてGraustarkクロスになる。キンカメだからナスキロラトロとBuckpasserだし、サンデーもまた入っている。牝馬で2着に入ったアルマディヴァンと配合コンセプトはほとんど同じじゃねぇか。

馬場状況は3年前と似たところはないけれど中京のコースってのはこういう馬が走るんだな。

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