砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

「格」で勝ちきらねば クイーンS予想

レッドリヴェールに対してそうおっしゃるモチジュン先生・・・。


小回りに向いているノーザンテースト増幅ピッチ牝馬、というのがおおまかな診断であるのに「格」を持ち出すその心。どこかで迷いがあるのでは。

ヴィクトリアマイルを前受けネバネバして好走し、距離延長のここへ進むというのは昨年のキャトルフィーユと同じ。持続戦となりやすい札幌千八ならばまさしく好都合だが、果たしてあのネバネバが活かせるほどの・・・昨年の暴走オツウの様な展開となるのか怪しいという考えか?

オツウは千八ベストで、牝馬戦ならば前のめりに行った方が勝ちやすいタイプ(混合戦ならばスローが望ましい)。しかもオツウ自身は重賞を勝ち負け出来る逸材なので、あのラップの再現を期待するのは少し常識はずれとしか言い様がない。例年、上位陣がきちんと上がりを使っているのは「一団馬群で4角に突っ込んで、そこからもう一度脚を使う」というレースになっているからで、ぶっちゃけて言えば「小回りの決め手勝負」という側面があるのだ。すなわち、実質的スロー展開。

なので4角では抜け出しかけて欲しいのだが、その類の瞬発力を持たないのがこの馬。しかも札幌千八と言えば先行争いが2Fでスパッと決まるレース。レッドリヴェールってそんなに鋭いゲート出を身につけていただろうか。良く考えても4角時点では2列目だろうし、大外からまくりかける様な・・・札幌記念ハープスターの様なことを開幕週でするのは辛いものがある。14頭のフルゲートであるのが救いだが(2000mは16頭立て)、それでも難しい話だ。

以上の不安により「格で勝ち切る」レースになるのだろう。アンビシャスが容易く突き抜けたラジニケが如く。

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