砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

1400mで一点突破 クイーンS予想

昨年のスマートレイアーの様に1400m的な馬が悪くないんだな。


先週の中京記念と同じように淡々と持続的ラップを刻むレースでは1400mっぽい鈍さが活かされるみたいだな。正確には1400mでも順応できる千八馬と言ったほうが良いのかもしれない。

1800mや2000mではハイインローで粘ることが多いけれども、1400mだとラトロ血脈によって粘ることが多い。曖昧に、ハイインローって柔らかさを伴う持続力で、ラトロってのは硬さを伴う持続力なのだと思う。だからハイインローは溜めてからネバネバネバーと出来て、ラトロは少し距離が短く、一本調子に走る。突き詰めれば両方とも一本調子とも思うけれど。

てなわけでラトロ血脈で11秒7くらいを粘り強く燃費良く走れる馬が良い、と今回の予想では考える。

・・・というか出走馬は10頭まで減ったのね。そりゃあれだけの下級馬がいたのだから他に流れても仕方ないこと。それでもカゼノサファイアは残ったんだな。こりゃ面白い。何の勝機を見出して出走してくると言うのか。

まず彼女のラトロはハンプトン的な使い方ではなく米血的な固め方をしているので突進力に出やすいだろう。加えてIn Realityのクロスが強いためにバリバリに体質は硬そう。

だからこの場合はラトロ血脈に期待はせず、芝適性とかの観点からもSomethingroyalに賭けた方が分は良いだろう。綺麗な相似配合の馬ではあるのは確かよ。でも土台になっているIn Realityの主張が強すぎるし、欧州の血がないことにはこの配合形で芝1800mは走ることは難しい。ダートがベターだと思うんだよなぁ・・・。

それこそフジキセキ×Deputy Ministerみたいなイメージでこそ狙いたいのに。

はい、そのフジキセキ×クロフネがショウナンバーキンでーす。ラトロ&Pretty Polly弄りの確かな配合だ。クロフネ主体で見てもクロペリオン配合の条件を満たすし、ノーザンテースト主体でみてもLady Angela弄りをしているので問題なし。だがジェイドロバリーさんとリアルシャダイさんが少し厄介なところで、ミスプロ×ロベルトでちょいと小回り的な粘っこさが出る上にフジキセキリアルシャダイを通じるIn Realityのクロスが発生する。そんなに軽やかな配合形ではないからダート的なパワーが発生するだろう。

戦績は芝で3勝、ダートで1勝。1600万下に上がってからまるで振るわないのは不調のせいなのか、それともスピードの絶対値が足りていないのか。おそらく巧者だからここで買うよりもダート変わりが狙い目だろう。

対してレイヌドネージュはフジキセキHyperion血脈を芝っぽい血統から重ねた馬だから間違いなく芝。トニービンはニックスではないが「サンデー+Lyphard+ハイインロー」の中距離芝A級配合を取ることで有用な存在となる。Lphardの代用でDanzigを使うのもありみたいで、デインヒルを使うパターンもなかなか多い。

In Realityクロスがやはり面倒だが・・・母父にGrey Sovereign系を据えることで柔らかさを表現したG1馬もいるわけだからこれもやっぱり一概には。だがトニービンCozzeneじゃ柔らかさの格が違いすぎる。

渋った馬場できっちり走るあたりにその影響が見え隠れしていて、Lady Angela弄りに加えてIn Realityクロスだから重馬場の鬼ではあるだろう。この見事な崩れにくさはトニービン的にジワジワ切れる脚の使いどころのなさが原因で、1800mよりかは2000mでじっくりと進んだ方が良いタイプではある。千八のスピードだと・・・特に札幌千八だと息が入らない。せめて東京千八のスローを前受けする程度か。

洋芝と言えども開幕週であるから時計は出る。だからスピードの裏付けが欲しいところ。千四が望ましいがマイルでもよしとしようか。ますますレッドリヴェールしか見えなくなってくるな。

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