砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

1400mで一点突破2 クイーンS予想

1600万下をスプリントで勝ち上がったマイラーがいるんですわ。

じみ~に中山マイルを得意としたり、福島千八でハズレ無しだったりで、平坦コースや下り要素の強いコースではなかなか崩れない。それがメイショウスザンナ

外回りだと案外なのは父アグネスデジタルが内回り的な能力を伝えるからで、本馬は一応東京千八を勝っているが分かりやすいドスロー3F瞬発(終い5Fが13.2-13.0-11.2-11.2-11.7)で、内回り加速で一気に押し切った形。鞍上武豊ぁっ!次走のフラワーCでは外から競りかけてきてすぐにFYS。最内で溜めて内を突こうと失敗。外へ方向転換して2着。

平坦巧者かつ機動力を兼備しているマイラーなので中山外マイルが鬼なのだろう。福島牝馬Sは3着だが今ひとつ流れに乗れないままに3着で、もうちっとやりようはあったと思う。

流れ込み方とか馬券のなり方が「スローでイン溜め馬群割」という風になっている。だけど勝ったスプリント戦が16頭立ての通過が9-4で、これは1400m的な差し込みに見える。よくよく考えれば中山マイルは持続的な展開になりやすく、結構千四的な側面がある。

だから内で淀みなくペースを刻めるならばここで一発あってもいい。例年通りならばな

フレイムコードってのもよく分からんやつで、中京マイルに新潟千八、小倉千八、函館二千・・・好走条件がさっぱりよ。

うーん。これはアレね。脚長の硬ストライドな。だからまくれるし粘れる。でも弾けはしない。父タヤスツヨシはラトロの硬さを伝えるみたいで、そこで硬化がかなり行われている。加えて母父オペラハウスだから硬さは増す一方だ。

だがSadler's Wellsによって完全に芝向きの産駒となったのは違いないな。父タヤスツヨシの子どもはやはりラトロによるダート馬化は多く、父として得た重賞勝利はダートの1勝だけ。加えて母父としての業績もまた1勝のみ。これはダートから芝へ変わり一気にスプリントで覚醒を遂げたスノードラゴンによる大金星。スプリンターズステークスby新潟。

この「ラトロ血脈をLalunに流し込む」という手法は現代競馬においてはあたり前田のクラッカー。キンカメのラストタイクーンなんかはトライマイベスト×ミルリーフで当然のようにやっているし、母父エルコンとか父ファルブラヴとかはそういった配合形。昨年のキャトルフィーユもかな。クロフネもその配合形だな。

それを考えてもタヤスツヨシ×オペラハウスはちょいと力っぽい感じはするし、これらの血統も種牡馬としてはそんなに優れたものではないから代用品じみたところがある。けれど今年のメンツならば立ち回り次第で何か出来る気もする・・・。でも同型は多いからな。今までも展開がドンピシャでハマった様な、それはもう騎手が勝たせたと言っていいくらいの上手い勝ち方だから。ポジションが競合する以上それを期待してはならない。

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