砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

前3Fの熱い攻防 クイーンS予想

普段は2Fでスパッと収めるのが札幌千八だが・・・?


「先行争いはコーナーが終わるくらいまで続くが、前半3Fが35秒台に突入することは全体の1割程度。スローペースが基本となる。」(引用元競馬ラボ)

それじゃその1割はどんなことが原因で起こるのだろうか。

35秒台ということであるから12.5-11.5-12.0を超えたペースで行かなきゃならない。登坂はないがド平坦なので下ることもない札幌ではなかなか難しい話である。

スタート後の直線が短いのだからやり方は自ずと限られる。内から勢いをつけては曲がりきれないのだから外から行くしかない。04年~14年の間に35秒台で通過したのは31回。枠番の平均は6.9(小数点第二位四捨五入)。

内訳は

1番3回 2番1回 3番2回 4番3回 5番0回 6番6回 7番4回 8番0回 9番2回 10番3回 11番2回 12番1回 13番1回 14番3回

1番~4番が満遍なく数字を稼いでいるから内枠じゃダメという話じゃない様子。5番8番がゼロなのに6番7番が抜群の数字を叩き出しているのはなんなのだろうねぇ。

あと、フルゲートにならずに一桁頭数になることも多いのに外枠はこの数字を持っている。これって実はすごいことじゃね?特に14番の3回。フルゲートで思いっきり出して行けばそりゃ35秒台に入るわなぁ。

騎手の方も大体決まったメンツなんだけども・・・難しい話よな。その時その時で全然乗り方違う。松田や柴山は安定して出していくが横ノリさんが出していく様になったのはここ数年の出来事。エビさんが内からがっつり出した時期もあるしさ。

面白いと言えば中舘と松岡。逃げないのに35秒を番手で受けることが多い。中舘さんなんかはそこからまくりかかって行くからね。池添なんかもこのタイプで、時計の感覚をきちんと持っているイメージだわ。オーバーペースだと悟ればササッと引いて向こう正面で無理をしないまままくっていく。

藤岡弟もそのタイプなんだけど、彼は前に合わせすぎて仕掛けがとろくさいのよ。逃げ馬の術中にハマるわ、逃げ馬のミスに巻き込まれるわで良いところなんて何もない。番手競馬の妙味を何も分かっていない関西騎手のダメっぷりを凝縮したような騎手だ。

動かない勇気も結構だが4角千八のヘタクソっぷりをどうにかしなさいな。阪神内回りとロングストレート、そして短距離戦でしか買えない騎手はいらねぇよ。あぁ、あと中長距離も悪くない。ポジション取りが上手いからこその傾向なんだけど、その後が「付いていく」の一点張りだもの。なんだかなぁ、といっつも思う。

でもそれって全盛期の武豊的なことが起こるわけで、仕掛けを急いだ馬を追っかけるという最強パターンで勝ち切れてしまうのよ。函館記念ヤマカツエース池添を追いかけたのはドンピシャでハマったはずなんだが、ロスなく運んで最後に差し切るという豪腕岩田のパーフェクトプランがその上を行ったのだね。小回りでこれをやってのけるのは流石の一言。

藤岡に福永ほどの馬質があればそれでも勝ち切れるさ。けれどそうじゃないからさ。どこかで周りを展開でハメ殺さなきゃ成績は頭打ちになるだろうねぇ・・・。

[fin]