砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

何もかも正しくて、想像以上 クイーンS回顧

千四、千六と順調にこなした本命馬を千四ベストの自在アグデジっ娘が交わす結末。


「ハイインロー基調のスプリンター、千四馬がマイルや千八の持続戦を制すること。それはありえる」

VMストレイトガールに衝撃を覚え、安田記念グランプリボスを思い出し、それで中京記念では道悪に限ってスマートオリオンを推した。そういった経緯のなかで今回はメイショウスザンナを「コスパ最強」とまでしか言えなかった俺はチキンオブチキン。なんということでしょう。

ハイインローやラトロを突き詰めればハンプトン血脈の増幅にたどり着くわけで、それじゃハンプトンに米血パワーが加わることで何が起こるかと言うと一本調子な持続力へつながる。それはつまりサンデーサイレンス支配からの卒業であり、アメリカ競馬的な粘り強さだろう。

だから一つの仮説として「ストレイトガールグランプリボスは溜めの効かないマイラー」を打ちたてた。それはもう本当に溜めの効かないタイプ。92秒決着とすれば1Fを11.5秒でラップし続けることに秀でているというわけだ。そこらへんはまぁ曖昧にして・・・それにサンデーの血は引いているわけであるし。おおよそ11.5~11.8秒の区間では非常に優れた燃費性能を誇る、という風に考えた。

8F×11.5秒がベスト・・・だけどスプリント戦の方がそのたぐいのラップは刻む機会が多い。マイル戦で31秒台に突入することはそうそうないから、どこかでサンデーの切れに屈することとなる。それは好ましくない。

果たしてそれは正しかった。オープン級スプリンターであるマイネルエテルネルを真正面から打ち砕いたメイショウスザンナは楕円形千八の淀みない流れの中できちんと弾けた。ラップ傾向からするとこれでもまだ上のパフォーマンスがあると見えるぜ。

まぁ、ルメールが控えすぎたけどな。あの緩い流れの中でゆったりしてるんじゃレッドリヴェールの甲斐がないぜ。

でもまぁ・・・読み違えた面はあるか。もしかしたらコイツ、千八の持続戦では少し距離が短いのかもしれない。中距離で持続戦となることは少ないから・・・ここまできっちりと中距離馬として本格化してしまうと馬券を買う機会はないかもしれないぜ。デスペラードで横ノリが逃げる有馬記念とか、そんなヘンテコな条件じゃないと。

最上段でメイショウスザンナを「千四ベスト」と書いたけれども・・・少しむずかしいところだな。クイーンSほどハマる舞台が考えづらい。アグデジっ娘なんだから自在に立ち回ってほしいもんだが・・・。差しに回るならマイルだろう。だけどマイルCSへ進むとは思えないから・・・府中牝馬エリ女かね。それなら厳しい勝負になるだろう。

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