砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エキストラエンド 関屋記念予想

レッドアリオンよりはマイル適性は高い


だから今回は中団で受けてジワッと差して見れば面白いんだが、鞍上がミルコなもんでちょいと不安が。差し脚はMill Reef的に重厚な切れ方をするから淀みなく流れこんだ方が良い。だが鞍上がそういう競馬をロングストレートでやるイメージがないのだよなぁ。

Mデムは前後より内外に対する意識が強く、それに加えてゲートが下手という致命的な弱点を抱えている。だから関屋記念の様な2Fの瞬間的な先行争いには加わらないし、むしろそれを逆手に内へ潜り込もうとする。外枠ひいたら傾向は強まるな。鞍上の起用からしても陣営がそれを望んでいる様子もあるし、内枠を引かないことにはチャンスがないのだわ。

だが千四馬が集まっているからポッカリと中団が空きそうな感じもあって、ミルコならそんな美味いポジションは見逃さないであろうな。千四馬より後ろだが千八馬よりは前、という絶好の位置に入られるならば勝ち負けまで考えられるんだが・・・。12頭くらいに出走馬は収まりそうだし、それもまた良い話よな。

ただこの馬はディープインパクトという偉大なる種牡馬を父に持ち、ハマる舞台をG2でしか持たなかった哀れな名馬ローエングリンという兄貴を持つ、いわば名血の馬なのよ。そしてそのバックボーンだけで走っているところがある。

すなわち配合論の観点からはそんなに面白い馬ではないし、父は外回りの帝王で兄貴は内回りの鬼だから自身のハマる舞台もまた見つけづらい。根っこはストレッチランナーだけど小回り適性もそれなりにあって、京都外の4角を苦にしないし中山外をまくるのにも妙味がある。

内回り外回り、いずれにしても好走は可能。だけどその分だけ位置取りがシビアなのだわ。その問題をここでミルコが解決出来るのか・・・という難しさ。なまじ可能性が見えているだけになぁ。

少しオーバーペースとなった一昨年の東京新聞杯マイラーズカップでは上手に差し込んでいるから同じことが起こらないとも限らない・・・頭の中でそれがグルグルと回っちまう。だが新潟で差し込むほどの鋭い差し脚はないしなぁ。だけど京都マイルを31秒台で走れる程度にはマイル的耐久力はあるわけで、ここのペースならば中団・・・もう少し前で我慢できるだろうし、そこから重厚に切れてみせれば勝ち負けまで計算できる。グルグルグルグル。

ドナウブルーくらいにはマイルを走れるからな。そう考えると勝ち負けなんだが・・・そのプロセスを踏めない。

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