砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

関屋記念予想決定版

さて、大体考えはまとまったかもしれない。


例年の傾向としては「スローに強い東京千四勝ち馬」がベストで、クラレントレッドスパーダなどがそれにあたる。それ以外だと「千四馬に乗った騎手が血迷ってスローに落とし込み、中距離の鋭い差し馬が勝ち切るパターン」、あるいは「ドスローの中でヨシトミ先生がハナに立って中距離的な4Fスパートで押し切るパターン」などがある。

前者は小牧太がやらかしそうな気もする。3Fまで引っ張った結果としての逃げは絶対になく、2Fで収束しての逃げとなるので馬なりに落ち着かせる太っつぁんの逃げは12秒近くまで遅くなるだろう。

ただそれだけのスローをスマートオリオン戸崎が許すかと言うと疑問があって、折り合いの達人ともあろう人が抑える必要があるほどに押していくことはないはずで、あくまえも予定調和の中で全ては収まるはず。絶対的なラップ感覚での押しであるから周りがついてこなかろうが関係ないのである。

つまりゴールドベルがハナを叩くことになるのは戸崎ラップの上を行った時だけで、その戸崎ラップはドスローではないのである。自然、ドスローの逃げは実現しない。最遅の場合は戸崎がハナを切る。

なればその戸崎ラップを想像しなきゃならない。非常に難しい。基本的に戸崎はハナを切らない。だがスマートオリオンから見れば分かりそうでもある。戸崎は馬なり男だから。

これがねぇ。面白いよ。3F目でゆるめたことがないって結果が出る。元スプリンターという性質上、そして多くのデータがスプリントである以上は仕方のないことだが前前走も前走もスプリントじみた速さで前3Fを踏破している。

おそらく前3Fを飛ばさないと千四以上を踏破するための折り合いが取れないのだろう。パラダイスSでは松岡が抑え気味だし、中京記念のミルコはスタートで後手を踏んでから押していったけれど道中では少し控え気味に促してるな。

んー、前言撤回大きく撤回。もしかすると戸崎は俺の想像をずっと超えて・・・あんまり押さないかもしれない。戸崎自体が新潟においては差し傾向で、今週の開催でも差し届かないレースばかりを繰り返している。

元スプリンターをここで派手に押すことってのは戸崎の折り合い論に反するのではないか。行き脚がついたらそれまでじゃなかろうか?基本的に福永と近い人間だからなぁ。

多分下り区間でジワジワと詰めて馬群割に差し込む、というプランだろう。それはそれで一つなんだが・・・それは前に余裕が出るパティーンなのよねぇ。

前に余裕があるということは差し陣にはもっと余裕があるってことで、そんな流れではスマートオリオンのハイインローは絞り切れない。そうさね、戸崎圭太はハイインロー使いではないのだわ。すると代わりにカフェブリリアントってのもおかしな話で、福永も同様にハイインローを絞り切る騎手ではない。

根本的な話として、新潟コースってのがハイインローとは無縁なのだわ。クラレントも雨渋りや劣化馬場で勝っているわけで、ジャスタウェイとて軽快に飛ばすレッドスパーダは捕まえきれなかったのよ。「ハイインローは添えるだけ」これ新潟マイルの合言葉。

だけどカフェブリリアントの32秒1の上がりは気になるわなぁ。外回り馬じゃなければこの上がりはでないよ。ストライドは伸びないけれどもハイインローでその伸びを下支えしているのだろうな。加えてこの溜めっぷりよ。スローでこれだけ溜められるならば悪くないな。

今にして思えばこのカフェブリリアントってのは母父CaerleonとしてはG1級の名配合なのだわ。うーん、これは混合戦でこそ光る馬じゃないかな。カーリアンで切れるならばレッドスパーダの後釜としてふさわしいし。あとは福永がどれだけ前で受けてくれるかが鍵よ。逃げるくらいの気持ちで走って欲しいものだわ。

カフェブリリアントって世にも珍しい「福永祐一でハイインローに目覚めた馬」だからね。戸崎らの馴致のおかげでもあるんだが実際にやってのけたのは福永であるし。これはもう目が覚めるくらいに「あ、牝馬の福永って切れ馬の扱いだけじゃなくなったんだな!」と思わせる素晴らしい騎乗なのよ。今春の彼は眩しいほどに輝いていた・・・リアルスティールの前受けとかね。

はて、その光はいまだ失われておられぬだろうか?あ、光っておられるわ。札幌でめちゃくちゃに前受けしまくってるもの。これはカフェブリリアント本命かな。出の良い馬で戸崎の馴致が行き届いている。そして福永のゲートは超一流・・・これはもう何馬身差をつけるかの話じゃないかなぁ。

相手は・・・シャイニープリンスにレッドアリオン、アルバタックス、サトノギャラント、最後にエキストラエンドってところかな。これもまた取捨に困るメンツで、どれもこれも一長一短綺麗にそろえてくださっている。

アルバタックスとかヘタしたら逃げ候補だからね。コイツが前受けしたらなかなか捕まらないから困りものだわ。まぁ内博さんなら狙ってくるだろう。

そしてそうなるとレッドアリオンも流れ込めるのよ。逃げ馬を突っつかない川須が外目の番手まで来たら最強だね。内に並んだ戸崎と福永は手をこまねくことになってバリバリのスロー戦になるよ。

だけどそんなの意味が分からんよなぁ。何故内の千四馬たちが行かずに外の中距離馬が前を行くのか。この矛盾って・・・G1級ジョッキーが二人もいて起こるものなのか?ありえなくねぇか?

多少スマートオリオンカフェブリリアントが抑え気味に折り合いを重視したところで、それらの加速力に中距離馬が順応できるはずがないんだわ。目に見えて引かないとスローに落とせる様な体制にはならない。自分の妄想に百歩譲って、アルバタックスが逃げるとしてもだ。それでもスローの逃げはないだろう。

折り合いのつく範囲で前につける、という技術に長けた戸崎がスローを誘発するなんてことはない。断言する。ない。スマートオリオンほどに鋭い足を持った馬ならその辺りはコントロールするくらいの気持ちで乗るはずだ。番手競馬ってそんなものよ。

[寝落ち]

え、レッドアリオン逃げの36秒4?戸崎やりよったな。寝落ちしてよかったー。

[fin]