砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

日本の誇る驀進の血

サクラバクシンオーエルコンドルパサーと並んで好きな馬だったり。


でも競争能力じゃなくて繁殖としての可能性が好きなのよ。

サクラバクシンオーはトップレベルの種牡馬だが今ひとつ超一流に届かなかった。その主な原因はサンデーサイレンスを味方につけられなかったことで、この馬の本質はガチのスプリント特性であるからサンデーとは相性が悪かった。またキンカメほどに濃厚な緊張を持たなかったこともあるし、ナスルーラの緊張がメインだからロイヤルチャージャーのサンデーでは緩和しづらかったということもまたある。

そもそもの話、そのサンデーサイレンスが目下のライバルであったのだからやるせないのだわ。ナスルーラ全盛の世からノーザンダンサー祭りが始まった。それによってショウナンカンプなどが出たのだがノーザンダンサー繁殖を好物とするのはサンデーサイレンスも同様。日本競馬を世界レベルに押し上げたこの怪物と対等に叩き合う羽目になった・・・。

スプリント種牡馬と中距離種牡馬という畑の違いがあってにせよ、好物はまったく変わらない。日本スプリントが低調なのはサクラバクシンオーに名血が回ってこなかったことに起因するね。間違いない。

ビッグアーサー自身も1103万と安い部類だが母が150万円という話(netkeiba掲示板による)と父サクラバクシンオーということ、あと上場した北海道セレクションセール12年の落札平均価格が900万円ということを考えると高い気もするんだよなぁ。バンブーが強気の価格設定にしたのか、競り合いが起きたのか。

ていうかサクラバクシンオーって社台スタリオンにいたのね。やけに社台グループ生産馬がいると思ったらそういうこと。でもBMSとして活躍しているのはアデイインザライフくらいだから驀進肌はそう多くは使っていないのだろうか。驀進×SSをメインで配合していたのかもしれない。

サンデー肌との配合が上手く行かないどころか親としてサンデーと争わなければならなかった悲しい運命・・・。でも一代遠のけば調和するというのが血統の面白いところよなぁ。

ビッグアーサーも親父と同じように時代に乗りきれない馬だろうな。種牡馬としてのライバルはロードカナロアだからね。国内スプリント完全制覇なんて当たり前にこなして香港スプリントを圧勝しなければならない。

それでやっと土俵に上がれるが種牡馬としての難しさはサクラバクシンオーを超えるだろう。バクシンオーはユタカオーでNDを緩和できるからこそ有用であって、その武器を失うとなかなか難しくなってくる。

また、サンデーが遠のけば非サンデーとしての武器は失われる。サンデー4*4が成功しないとも限らないのだから決して遠い未来じゃないのだわ。ビッグアーサーは既に高校二年の夏くらいには追い込まれてるのよ。無敗のままスプリンターズと香港スプリントを勝ち、さっさと繁殖入りしないといかん。母父サンデー直仔が残っているうちに早く後継を作らないと!

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