砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

吉田豊が差してきたように 新潟記念回顧

これはもう面白いくらい関東的なレースになったんじゃないかと。

石川裕紀人の逃げは無理があるもので少し若さが出てしまった。そもそもハンデ重賞で56キロに乗れるではまだないのだろう。ハナに立つタイミングもペースの落ち着かせ方もまるでなっちゃいない。

大逃げというのは二番手の馬をどれだけ騙せるかにある。そしてコースに沿ったペース作りをしなきゃならない。登りで離して下りで詰めさせるなんて言語道断よ。石橋脩新潟大賞典で刻んだラップを何だと思っているんだ。

対してマイネルミラノ柴田大知は落ち着いたもので、関東的に「俺だけが差せるタイミング」で動いていた。ところが強襲パッションダンスよ。「ユキノサムライはいいとしてもミラノ-パッションだけは許して!そのままで入線して!」と心から願ったが叶わなかったな。

そして3番手で入線するのは黒い帽子のサンデーレーシング・・・。

「そうか、トサKさんがいたか。吉田豊渾身の抜け出しを無常に差し切った戸崎圭太さんが・・・」

とやはりVMがオーバーラップ。関東騎手の抜け出しにいつだって綺麗に反応するのは関東の若き名手戸崎圭太なのだ。そして吉田豊もちゃっかり4着まで差しきっているし、田辺裕信も不調ラブイズブーシェを持ってきた。

しっかしこう・・・みんなが伸び悩む中をサッと交わさせたらミルコは天下一かもしれんね。パッションダンスみたいに入線のタイミングが合わせづらい馬をきちんと差し切るタイミングで持ってくる。極めて関東的と言えよう。

あと時計が想像を超えた速かったな。稍重馬場でこれだから騎手も結構戸惑ったんじゃないか?

そのくせファントムライトが差し込んでくるんだからわけが分からん。馬場的な強さがこれだけ効果を発揮するとは思いもよらんぜ。やっぱりグリーンチャンネルを登録するかなぁ。レースがリアルタイムで見れないとこういう馬場の変化に対応しきれない。Netkeibaではその辺りが弱いんだよなぁ・・・。

あるいはTARGETとレーシングビュアーにするとか。レース終了3分後に映像が見られるのは大きいぜ。

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