砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

京成杯AH展望

今も懐かしいエクセラントカーヴの思い出。


一昨年のVMホエールキャプチャ複勝を買おうとするも車がオシャカで残念無念。日本ダービーでペプチドアマゾンの複勝を買って手に汗握る激アツ展開も4着に敗れ残念賞。宝塚記念ではゴールドシップ頭で人気二頭に流すもダノンバラードで撃沈。

「こりゃ駄目だ。タバコもやめて夏競馬は眺めるだけの勉強。秋まで節制だ!」

そうして迎えた京成杯AHは鼻血が出そうなくらい楽しく予想していて、馬単を二頭軸で流してさっぱりだった。「なんかやたらとダイワメジャー産駒来てんなぁ。エクセラントカーヴを抑えるべきなのかね」とか考えてたらそういうのってやっぱり来るんだよなぁ。しかしまぁレオアクティヴにインパルスヒーロー、ワイズリー、ダノンシャーク、マルカボルトってのは馬券としてどうなのかねぇ。

インパルスはここから凋落したわけであるし、仕方はないんだけども・・・。

それでもう確実な馬券を買うことが正義なのだと心に決めてロードカナロアハクサンムーンのワイドを200円だけ買ったのだよな。これを当てて200が260円戻し。ただしこの馬券は未だに財布の中にある・・・。お守りみたいなもんだわなぁ。

先週の新潟記念がそうだけども手を広げたくなる時があるのだわ。ユキノサムライは鞍上の感覚からして無理だったとしても、ファントムライトを抑えようとか3連複でボックスにしようとかはほんの少し考えなかったでもない。その場合はアルフレードなんかも加えられて7頭ボックスくらいにはなってしまったんだろうが・・・。

難しいのよ。セントウルの「確実な一点」という教訓と京成杯AHの「ギリギリに迷う奴は来る」という教訓がせめぎ合うのよ・・・!それでも最後はロードカナロアハクサンムーンのワイド馬券を見て「心に決めた馬券を買おう」と財布の都合も見ながら500円だけ出す。でも芝に乗ってなかった国分恭介を買ったのは本当に失敗だった。繰り返すが。

して、その因縁深い京成杯AH。野生か理性か・・・という決戦。

コースレイアウトはほとんど下り一辺倒でゴール前にしか登坂はない。外回りを使用するのでスピードの乗りが良く、急坂小回りの4角があるものの機動力では対応しづらい。中山外回りをピッチで制しようと言うのであればクリールカイザーの様なタイプが好ましい。マイルではそういうタイプはいないだろうが・・・。

また下り~平坦が大部分を占めるのでSecretariatSir GaylordやHaloがなくては勝負にならない。機動力で勝負するならHaloクロスを肝とするしかないが・・・。

また微妙にナスキロラトロを持った馬が多いのだわ。ミルリーフにリヴァーマン・・・違う言い方をするならばNever Bend持ち、また違う言い方をするならばLalun持ちということになる。

Lalunってのは「TourbillonとLa Troienne」であるからそのたぐいの血統を加えてやれば成功する。

ダノンシャークは母父Caerleonがラトロワンヌ牝系で母母父がShirley HeightsMill Reef直仔、母母母父TennysonがDjebel持ち。父ディープインパクトがHalo≒Sir Ivor

エクセラントカーヴは母父A.P. IndySeattle Slew直仔でSecretariatSir Gaylord。母母母父Irish RiverRiverman直仔の母父Krairon。KraironはDjebel直系の孫。

ゴッドフリートは父ローエングリンNever BendBold ReasonかつMill Reefクロス。また母母マチカネササメユキがBuckpasserクロス持ち。そしてGrolious SongとサンデーサイレンスでHaloクロスもある。

その一方でミッキードリーム(キンカメサンデートニービンノーザンテースト)とかマルカボルト(ネオユニノーザンテーストハイペリオン増し増し)とか粘り強さだけで無理矢理差そうとする馬もいるのだわ。競馬の質は軽いはずなんだがこういう重厚なタイプも好走するのが面白いところ。

それらを元に考えてみると・・・。

アルビアーノはパワー加速に秀でた配合形で、どっちかと言えば小回りの鬼。クラリティスカイに敗れたことを見ても外回り的スピードは若干劣るのかもしれない。中山と言えども外回りであるからスローが望ましい。柴山雄一ならば控えるだろう

レッドアリオンマイラーズC勝ちや関屋記念勝ちの様に下ってなんぼの馬。ただこれもスロー希望な上、馬群嫌いのする馬なので少し競馬はしづらいかもしれない。一方で32秒台決着の下りならば速いペースを刻んでも良い配合であるし、昨年のマイラーズはそういう競馬であった。

ダローネガも同様にHalo≒Droneを武器に下るタイプ。ダイワメジャー的な重厚なストライドで走るので中京記念くらいのパフォーマンスはある。芝が深くクッションが効いた馬場ならば考えたいところではある。改修後の中山はその傾向が強くなっているから。

スマートオリオンHyperionで粘るタイプなので中穴気味に狙いたい。けれどこれも内回りがベターだし下りが得意かと言えばそうでもないから、ヒモにくるかこないか。

ヤングマンパワーは機動力のある下り巧者であるからここはモアベター。ただどこまでのペースに対応できるかが未知数。前走はスローを前受けしての3着で、内回り馬としての面目躍如といった結果。しかし強さを見せた内容ではなかった。

エキストラエンドはマイルならば京都外か中山外がベター。兄貴のローエングリンは中山マイスターと名高いロゴタイプを出していて、半弟エキストラエンドにも小回り適性は、特に中山外に対する適性は強いと見える。京都ならばスローがよいが中山外ならばそこそこ刻んでも良いはず。新たな一面を見せられるか、というレース。だが鞍上は吉田隼人の想定。ミルコが欲しかった・・・!

アルマディヴァンが適性高そう。一昨年の血統共通項をほぼ全て満たしている。本格化しているし台風一過の陽射しでラトロがほぐれてくれれば・・・。

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