トニービンなんかの血統よりも下りやすい血統がいいのかね。
ゴリゴリと削るように走る馬よりもスルスルと滑るように走る馬のほうが好走しやすい。阪神よりも小倉や京都で走るほうが中山はいいのかもしれない。セントウルで本命を破りながらも本番で本命に敗れるという世代交代未満の結果はそこにあるのでは。
さらに逃げコンビが難しいところで、馬自身がまだ三歳であるからスピード値がちょいと足りない。加えて藤岡康太は純粋培養の関西騎手。多分セントウルステークスの焼き増しみたいなペースで逃げようと考えているんだろう。
というかそれしかないしそれが正しい。吉田豊が関東風味の逃げで大阪杯をサイレントハンターで逃げ切ったようなものよ。ただしレイアウトがそれを許すかは微妙。どうやっても無理。函館記念と似ているからね・・・。
だから逃げる気持ちを捨てたほうが良い。「俺しか逃げる奴いないんだべ?」って問いかける様に余裕をかましてながーい目で先頭に立つ感覚。その老獪さは藤岡康太に期待するのは酷・・・外からそれをやったら本当に馬券が分からなくなるからいいんだけどさ。
3歳ってのはまだ柔らかみの強い時期だから中山スプリントは走りづらいだろう。逃げ馬を狙うならがっつり固まってズブさすら見えてくる5歳馬だ。ミッキーアイルも来年のほうが狙いは立つ。Burghclereの成長力を考えてもね。
にしても逃げ先行に有力馬がいないレースだねぇ・・・。こんなスプリンターズあったかしら。だからこそゴリゴリよりスルスルと読むんだけれども。
ディープの差しを中山で狙うなら後傾ペースで流れこむのがベストだが・・・外へ広げて届くレースでもない。
・・・
いや、函館SSのパティーンがあるな。おそらく藤岡は前を主張するために押していくだろう。でも中山って盛大な下りから始まるから思った以上に馬は行っている。それを分かっているからこそ平坦区間でスローに落とす。前半に無理をしすぎると4角までスローは続く。
そうなると前が渋滞するのよ。それを理解しないジョッキーが4人くらいいれば面白いんだが・・・。流石にG1でそれは無様すぎるし、そんなレベルのジョッキーは少なかろう。藤岡のオーバーペースというのも期待値が薄い。
そうなったらディープ=オンファイアの娘っ子たちがバーッと差し込んでいって面白いんだがねぇ・・・。ラブイズブーシェの呼吸ね。
そういう流れになった歴史はあるだろうか。調べてみよう。
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