降って湧いたフランジェリコ。
自身としてはそんなに穴党ではないと思っているんだけれど、新潟記念のユキノサムライに本命を打ったように一度決めてしまうとどこまでも突き進んでしまうタイプ。思い込みが激しいから利点を見つけるとそれで全てが解決してしまうと考える。特に今回の様にどこか雲のように掴みづらい展開とメンツだと特に、特に。特にだ。
一応理屈を言えば。ネオユニヴァースというのは母系の硬い柔いに大してほとんど干渉しない。根っこが小回り向きというネオユニらしさへの偏りは生まれるが、サンデーらしい相手を選ばない強みがある。だからその観点では距離適性への干渉がないと考える。
兄貴に比べてハイペリオン的な強みが増えているから距離延長はなされるだろう。こればかりは仕方が無い。それでも流れゆく先はノーザンテーストなのだからそんなに伸びないはずなのだ。Pretty Polly的な成長力によって頑強な馬体を得た今ならば千四がベスト。前走の33.6秒の速い上がりは切れたのではなく11.2秒で淡々と流れて行った感じが強い。これはHyperion的な切れ方だ。
だからジャスタウェイのマイルくらいにはスプリントをこなせるはずで、勝ちきれはしないが勝負にはなる。ギリギリ間に合う公算が立つ・・・と考える。まぁウキヨノカゼと同じくらいは走るんじゃないかと。中山外の分だけギリギリこっちが上手じゃないかと。そう考えるのだわ。
メイショウスザンナはマイネルエテルネルをガチンコ勝負で切り捨てた。オープン級のスプリンターをスプリントで千八馬が破るなんてことはなくて、これもおそらく千四馬だと考える。そしてクイーンSは千四ベストの馬が好走する舞台だ・・・ってのはクイーンS予想で書いた。
フラアンジェリコも同様で、流石にスプリントの経験はないが小回り千八や中山マイルでの好走が多く、メイショウナルトの引っ張った福島記念や札幌千八で勝ち上がったケイティープライドが逃げた京成杯AHで出世を遂げた。これは偶然じゃないと思うのよ。
だから距離のことは心配していない。今夏最高の△メイショウスザンナによって引き上げられたフラアンジェリコだから。そしてレッドリヴェールよりも自信を持って打てる◎ウリウリだから。
でもテン乗り北村宏司なのよ。こればっかりは仕方のないことだけど・・・思うようにはいかないもんだなぁ。つぶやきながら階段をのぼる。
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