砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

Roman系男子 毎日王冠予想

秋の中山において大きな効果を発揮したRoman予想。


これは「RomanやChop Chopを使って中山外をまくろう」という考え方で、セントライト記念オールカマーではディープ×ノーザンテーストキタサンブラックショウナンパンドラが勝利。京成杯AHではジャッジアンジェルーチ×ノーザンテーストのフラアンジェリコStorm Bird×Rivermanヤングマンパワーが好走している。

では毎日王冠でそれが役立つのか・・・というのが焦点。

出走馬で上の考え方に沿った馬は

ステファノス(Roman6*7)、スピルバーグ(Roman6*8)、ディサイファ(Roman6*8)、トーセンスターダム(Roman6*7*8)、ヴァンセンヌ(Roman≒Chop Chop6*6)とディープ10頭のうち6頭が該当している。

トーセンスターダムのようにTom Rolfeを使ったり、キタサンブラックのようにジャッジアンジェルーチ×ノーザンテーストだったり、こうしたことをしない限りそう簡単に小回り専門へは出はしない。けれども内外兼用タイプになりやすいのは確かだ。

ちなみにトーセンラー小倉記念などで好走している。

淀みないペースの毎日王冠というのは「根っこは小回りだけれど外回りも走れるよ」って馬が勝つ。エアソミュール鳴尾記念勝ち)やカンパニー(中山記念勝ち)、スーパーホーネット(朝日杯2着やスワンS勝ちなど)、チョウサン(前走中山2000m勝ちでオープン入り)とか例を上げればたくさんある。

極端なスローになってもエイシンフラッシュ有馬記念2着)とかサンライズペガサス大阪杯連覇)とかが勝っているしね。ズバッと切れさせても淡々と刻ませても内外兼用タイプが強い舞台だ。

サイレンススズカ宝塚記念勝ちだし、バブルガムフェローも朝日杯勝ち。エイシンプレストンも朝日杯勝ちに加えて香港G1を3勝した名馬だしな。

これらのことが示すのはおそらく・・・ゲートの良さだろうな。小回りってのは後方からズバッと勝てることが少ないから、勝つためにはある程度のポジショニングが必要になる。もちろん機動力≒加速力といった様な要素も大切なんだが、それもまたゲートに関わるもの。一にも二にもゲートよ。上記の馬たちはほとんどが前目のポジションから勝ってるからな。

ストライドの馬ってのはやはり長い距離を使ってスパートをかけたいわけで、それは短くとも4F的なスパートなのだわ。でも毎日王冠は開幕週だから前残りだ。前残り馬場というのは無理矢理にハナを奪いことが多いためにスパートのかかりが遅い。縦長からの圧縮が起これば話は別だが、その展開だと前が楽をしすぎてそれもまた届かないわけだわなぁ。

ウオッカ武豊が差し届かせないために後傾ペース的なスパート戦を繰り出した歴史ってのはあるんだけれども・・・これもまたカンパニーやスーパーホーネットに差されてるんだよな。これは牝馬にやらせるような展開ではなくて、前5F~6F間でこれだけ負担をかけるというのは春天で3角前登坂を使って前に取り付いた横ノリゴールドシップと同じ方策を取ったと見ていい。登坂を駆使ししてまでG1馬の実力を壁に勝負を仕掛けてるんだからすごい競馬よなぁ。

京都外の3角前登坂を使うってのは結構よくある手なんだけども、春天でそれをしたのは横ノリさんとバッシュくらいじゃないかねぇ。調べないと詳しいことは分からないんだけれども、確かビートブラックイングランディーレもその区間を使って突き放したはず。

そもそもの話、内馬場を通らなきゃ勝負にならないのに東京の4角って緩いわけじゃないよ。AR共とか見たら分かる・・・後藤さんorz

そうね。後藤浩輝騎手が4角で挟まれたのも内から膨れてきた馬がいたからだ。東京2500mは長いスパート戦になるから4角はある程度膨れてしまう。フェイムゲームは得意のピッチでそれを逆手に内馬場を突っ切って行くわけだが・・・それでも外に膨れるわなぁ。(遠因になっている)

だからある程度の機動力ってのは必要で、スピルバーグも結構クイックにフワッと動いているよね。ダービーの差し勢はかなり外に膨らみながら4角をまわったりするな。東京の4角で外からフタをすることが多いのも、差し場を失わせる意味合いもあるがストライドロスを生じさせようという目論見もあるのでは。だから後藤浩輝騎手は挟まれたのよ・・・外の馬がフタをしようと締めるからorz

差しが届かないのではなくストライドが伸ばせない、ってのが東京開幕週の特徴かと。内にへばりつかないと勝負にならない。内にへばりついてしまうと自分のペースで展開出来ない。逃げ馬との相性が大切なのかもしれんねぇ。

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