菊花賞の難しいところは馬場が非常に良いことで、そうなると昨年のトーセンスターダムやワンアンドオンリーの様に4Fスパートで外をまわってもまるで追いつけない。内を陣取っている馬たちは馬なりで4角をスムーズに曲がって3Fをきっちり追う。これが難関。
京都でやたらとピッチ脚が無双していたのもそのせいで、スローになっても秋華賞みたいにハイペースになっても求められる末脚はなぜか2F~3F的。高速馬場だと立ち回り=好位競馬が求められて、際立った末脚よりも一時の俊敏性がモノを言う。
けれども、その俊敏性を求めるにしても下れなければ意味が無い・・・ということを母父Unbridled's Songのトーホウジャッカルは教えてくれるんだ。下るのがヘタクソだと3角4角間で馬なりになれないし、機動力がないと4角のコーナーでロスをする。
俊敏性=機動力+下り。重要なのはHalo≒Sir Ivorなのだろう。
(モチジュン先生の配合論ではUnbridled's SongはCequillo≒Incantationで、これらがSir Ivorとニアリーとされている。またトーホウジャッカルの牝系はCequilloでクロスが入る。詳しくは望田潤先生のブログにて)
また過去の勝ち馬にナスキロ柔い馬というのは非常に少ない。
トーホウジャッカル~ナスキロなし
エピファネイア~Seattle Slew×Sir Gaylord
ゴールドシップ~ナスキロなし
オルフェーヴル~ナスキロなし
ビッグウィーク~ナスキロなし
スリーロールス~ナスキロなし
ザッツザプレンティ~ナスキロなし
エアシャカール~ナスキロなし
反応の鈍さも誘発するナスキロは菊花賞においては必要ない様子。エピファネイアは例外的だな。これはOccupyクロスとかRoberto×Seattle Slew×Sadler's WellsとかHalo≒Bold Reasoningとかの要素が強いし。
マンカフェもHalo≒Bold Reasoning。またSir Gaylordが入った馬のほとんどがHalo≒Sir Ivorだ。
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