Mahmoud様のツイッターより刺激を受けて。
彼はまず頭が悪い。なんでこいつが当たり前のようにG1に乗っているのか甚だ疑問で、藤田伸二騎手にぶん殴って貰いたい(他力本願)くらいに役立たずでくそったれだ。人はみな糞袋のくそったれだが彼はそのくらいしか騎手としての特性しかない。
秋華賞で50回くらい「黛弘人」という名前を出したが、彼は無謀だけど馬鹿じゃないのだわ。桜花賞はともかくオークスと秋華賞においては勝ちを見出そうという気持ちが少なからず見受けられるし、その手段としての逃げに大きな間違いはない。
何より彼には人気馬を潰そうという心意気を感じる。前受けした人気馬に対して苛烈なほどの逃げを少なくともオークスと秋華賞で打っているわけで、ルージュバックを潰して見せた点にどこまでも評価をしたい。
酒井学はそれすら出来ない。役立たずの若手が成長してくそったれの中堅となり、なぜかG1を勝ってしまった。そしてトップジョッキーにしか許されない安定した騎乗を求めた。柴田大知や石橋脩にすらそれは許されないほどに厳しい世界だというのにな。
それほどまでに今のベテラン勢と戸崎はスロー戦に強いし、スロー戦巧者の馬が集まっている。スプリンターズの結果にまるごとそれは反映されているだろう。
なのでMahmoud様と同意見で、エンターテイメントとして面白いことにも戦略的にも面白いことにはならないだろうと思う。まぁ菊花賞で面白い流れと行ったらサテツ横ノリの05年か松田大作の13年くらいしかないんだけどね。
でも横ノリが丹頂Sでスピリッツミノルに乗っているのは面白い。単独二番手を本気で取りに来るんじゃないかな。ゲートの悪さはなかなか改善された様子はあるが逃げ馬としてはまだまだだし、暴走ミノルを見ながら後ろを引き付けつつ上手い流れを作るんじゃないかと。
でも積極的に乗ってくれないと二番手の選択肢が少なくなっちゃう。
積極的に乗ってくれればビートブラック石橋脩みたいに「あ、あいつらお互いに競り合って暴走してるな」と見せる双頭逃げを演出するとかね。(まぁコレは実際に人気薄の若手が小競り合いを繰り広げただけかもしれないが)
あと2番手以下をスローに落として前を大逃げに、そして自分だけがギリギリ捉えられるタイミングで追い出すとか。これは今年のVMだね。でも距離が長いからなぁ。ミュゼエイリアンのスタミナに強い信頼を寄せているならば前半ドスローで向こう正面スパートという後方潰しの形もあるのではないかと。
まぁ酒井学にどうこう言う前にスピリッツミノルに積極策を実行するだけのスタミナはないかもな。逃げ馬を捉えるのが早すぎると後ろの馬の呼応も早くなる。するとアドマイヤジャパン戦法って大きな意味が無い。あれはディープインパクトっていう囮があるからこそ実行できたかもしれないしなぁ。
となるとやっぱりVM吉田豊のバージョンかね。いや、これをやるのも無理だな。スピリッツミノルはマジで弱いし、酒井学もヘタクソだし。
すると・・・これは下りからのロングスパート戦だな。高速馬場のロングスパート戦だ。例年通りの下り選手権で中団以下は登坂込みのスパート戦になるぞ。例年通りに「下り力+先行力+持続力」の勝負だ。あとはゴールドシップやビッグウィークほどの馬が差しにいるかどうか・・・。
[追記]
スピリッツミノルに血統に関して。
まずディープスカイの母が「ナスペリオン+Pretty Polly」の組み合わせをクロスしていて、父アグネスタキオンに対してPretty Pollyいじりを施している。これ根幹。
だからその産駒もその流れを踏襲するべきなんだが、スピリッツミノルのアビ≒ストームザミント2*2ってそこをいじってないのだわ。Key to the Mintクロスってのは強烈過ぎるくらいのスタミナを供給してくれるのだけれど、これはこれで芝馬には強すぎるもの。だからこそSecretariatクロスで芝向きに誘導してなんとかなってるんだが、ぶっちゃけこのシークのうろつきっぷりは配合として好ましくない。
こう・・・インブリードの強調を別の方向の強調で揺れ戻すってのはよくないんだな。インブリードってのは一貫性が大事だ。
直接的なインブリードよりニアリークロスの方が良いというのは血の濃さではなく強調したい方向性がビシッと決まることが大きい。スピリッツミノルのニアリークロスは方向性が根本的に間違ったものだ。ジェイドロバリーにミスプロ×Nijinskyの組み合わせをニアリーしたり、ヘクプロにRiverman込みでニアリーしたりするようなもの。
いや、これでPretty Pollyをいじっていればそんなにけなす様な配合じゃないんだわ。でもStorm BirdやNijinsky、Blushing Groomといった血を持っていて奥っかわにラトロがあるならBuckpasserとか使ってもいんじゃないかとも思うのよ。
まぁラトロいじりに走ったら走ったらで希薄なところが気に食わないんだが、ディープスカイみたいなPretty Pollyバンザイ!みたいな馬だと最後のひと味が足りない。でもスーパーニアリーで誤魔化せなくもない。やっぱりPretty Polly一手間があればな。重賞を勝ち負けする馬になっていたと思う。
[fin]