砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

メイショウマンボの配合2~そしてポリメラスへ

よくよく考えたらAlmahmoudクロスがある時点でCosmahは緩和部分じゃない。しかもダンシングキイの牝系だからTom Foolが入ってPharamondは緊張される。うん、やはり緩和部分ではない。

するとPromised Landの方向か。これもまたザテトラークの観点でミスプロ増し増しの緊張方向。Sun Teddyで攻めるならDamascusを持ってくるか・・・あぁこれは悪くないな。

芝馬に出すならTom Foolを使ってHaloをニアリーするのが一番だと思うけれども、Nijinsky×Roberto×Mr. Prospector×Nureyev+ハイインローの非常に粘着質硬質なのがなぁ。仔の代ではこの頑強が伝えられそうだからダート馬にしたほうが簡単な気がする。

ウイルムーン-メイショウアヤメ-メイショウモモカと芝砂兼用の牝系だからな・・・芝スイッチが分からん。サンデーサイレンスクロスを入れりゃ芝になりそう・・・まるでこれはヴァーミリアンだね。

しかしスカーレッドレディ自身はともかくとして、全弟であるダイワメジャーは芝馬だしエルコンドルパサーも芝馬だった。血統的には芝馬に表現する材料がそろっっている。

メイショウマンボは代々で芝砂兼用であるから芝スイッチが各所に散らばされているのだろうし、それが同一にサンデーサイレンスへ注入されているという仕組みになっていなければクロスは大きな意味をなさない。

Mill ReefMr. ProspectorSilver Hawkサンデーサイレンス、といったところかねぇ。The Tetrarchのあたりを入れりゃいいかな。でもミスプロとロベルトは砂の下僕だ。サンデーもロベルトの道連れになりかけている。するとミルリーフかな?これにDroneかRed God×Tom Foolでも入れりゃちょうど良さそう。

またね・・・メイショウマンボVM後にこんなになっちゃった理由がまるでつかめないんだよね。ケツの肉はむしろ今のほうが薄いくらいだ。なんか幸四郎の「やる気」に関するコメントが分かる気がする・・・これって追い切りの時点で絞れてないんじゃねぇか?

エリ女の時がもう・・・スラッとしつつも出るとこ出てる(筋肉が)。たしかにコレは外回りを差し切るための態勢が整った馬体だねぇ。そう見せている様子も多少なりあるが・・・。

うん、14年VMの時はいい具合に絞れていて胴も詰まってマイラーっぽくなってる。陽のあたり方もあるけれど筋肉質に仕上がってるな。繋ぎがマッチョだし脚元もキュッと締まってる。

い、一年でこんなに貧相な馬体になってしまうのか・・・。体重はむしろ14kgも増えているのにそんな風にまるで見えないぞ。Hyperion的な本格化をした馬がこんな風にケツの肉が薄くなるものなのか?やっぱ気性的なズブさというか衰えがあるんだろうな。

すると・・・ダート馬化というのは少し違うのかね?昔は皮膚の奥に確かな筋肉を感じられるビルダーの様な身体だったが、今はプロレスラーみたいに贅肉を皮膚と筋肉の間に感じる。

靭やかさが削がれて芝を走れなくなったと思っていたんだが・・・そうじゃないのかなぁ。思った以上にスズカマンボの影響を受けているのかもしれない。そりゃ母系を全部継続しているからなぁ・・・。

[追記]

Kingmamboってのは芝馬を出した配合で、ジェイドロバリーってのは基本的にはダートを出した血統だ。これらを全て注入したスズカマンボというのは春天勝ち馬で、代表産駒もほとんどが芝馬。

春天を勝ったサンデー産駒と言えば

スペシャルウィーク マンハッタンカフェ スズカマンボ ディープインパクト

くらいしかいないわけで、ディープは主にスピードを伝えるがみな母系のしぶとさというかスタミナを伝える馬ばかりだ。それが長距離へ偏重するかは別だがね・・・。

やはり長距離的スタミナと短距離的スタミナというのは表裏一体で、スペもダンスもマンカフェもディープ(ブラタイ)もみな短距離路線を騒がす産駒を2頭も3頭も抱えている。

その短距離路線を騒がせた産駒が種牡馬としてどういう働きをするのか・・・というのはまだわからないが、競馬史的には別段不思議ではないかな。

Fairway(クラシック)→Fair Trial(マイラー)→Court Matial(マイル~クラシック)

また母父コートマーシャルのLyphardは短距離馬で、その仔たちはダンシングブレーヴを筆頭にクラシックを騒がせた。父ノーザンダンサーは米二冠馬でベルモントで距離の壁に敗れた形。その父ニアークティックは現代の競走馬たちに(短距離的)スピード遺伝子を伝えた存在。

ここらへんのHurry Onの働きは面白そうだな。脚はさほど長くないし少しズブそうな体つきで、尻の肉がえらく発達している。これで長距離戦も制したというのだからよっぱど靭やかに鋭く動く馬だったのだろう。映像が残っていないのは残念。

うーん、コートマーシャルみたいな配合を目指したらいいのかな。ポリメラスとセントサイモン系とハンプトン系の華麗なる配合・・・。

でも現代でそれをやるのは難しいわな。ミスプロノーザンダンサーヘイルトゥリーズンもみんなネアルコの影響を受けている。コートマーシャルの時代の方が本当の異系ってのは豊富だったのかもしれんねぇ。

ネアルコセントサイモンと同じ程に強い影響力を持っているだろう。しかし問題はネアルコの祖先であるポリメラスがこの世にありふれすぎていて、直系としての異系を取りづらいことなんだ。ポリメラスの父であるシリーンを系統として見てみるとすんごい影響力を誇っていることが分かる。更にその上のベンドアまで見ればテディ系がその傘下に入るしね・・・。ミスプロってのはどれだけベンドアの支配下にあるのかと。

ベンドアやシリーンまで遡るのはあんまり意味がないのだろうが、ポリメラスはまだ無視できないだろう。なんたってクロスの度合いがすごいからねぇ・・・。名種牡馬がポリメラスのクロスを持っていることなんてザラだ。

ポリメラス×ポリメラスのノーザンダンサーなんて最たるものだ。でも父母と母母は非ポリメラスで・・・、もしかするとノーザンダンサーの後継ってポリメラスの観点からすると共通点があるんじゃねぇかな。

[fin]