砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイルCS予想 補足

イスラボニータHyperionをほとんど使わない馬で、それだけに牝系の重厚さが足りないとモチジュン先生が難色を示されたこともある。だがこの馬の競馬はやたらと強いことも確かで、末脚の持続性は足りないのだが基礎スピードの高さは素晴らしい。

後半は淀みなく進んだ秋天だが、イスラボニータはそれを外からまくるように動いている。これはスマートオリオン中京記念で見せた競馬に似ていて、基礎スピードの高さでねじ伏せた様な内容だ。

それは距離延長馬の強さなんだよね。秋天のイスラが刻んだラップは具体的には分からないが内容を見るに一番起伏の少ないラップを刻んでいるはず。エビショーもそれを意識して乗ってると思う。詰めるべきところで詰め、詰めぬべき時に詰めなんだ。4角ではかなりピッチが上がっているんだけれども、そこでは決して無理してないもんな。Mahmoud様のツイッターのとおりに壁を置いてる。

なんかなぁ・・・フランスでアメリカな馬だよねぇ。ジャージーアクト期のフランス、禁酒法終焉後のアメリカ。イギリスの匂いが希薄だわ。

日本競馬には珍しいタイプの馬だろう。末脚の持続をHyperionなどのイギリス血統で行うのに対して、米血仏血的スピードだけでこれだけ出世した馬はそうそういない。

皮肉なものね。サンデーサイレンスが送り出した最初の傑作フジキセキサンデーサイレンスの末脚を伝えずに、基礎スピードでねじ伏せる短距離力を強く伝えた。VMをねじ伏せたストレイトガールの様にここもフジキセキが来るかな・・・?

ただ道中で速くならないことにはどうにもならんね。末脚が身上ではないから。

そこは元祖サンデーサイレンスの最高傑作アグネスタキオンの息子に頼むしかない。後出しジャンケン最恐のダンブレの孫っ子でもあるレッドアリオンを川須がどう乗ってくるか・・・。道中を緩めずにじっくりと流してくれればいいんだがね。

[fin]