砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイルCS回顧

つまらんなぁ。モーリスがきっちり外から単独で突き抜けちゃったぜ。

ヴァンセンヌを贔屓していた俺としては川田の騎乗はちょいと物足りない。でもここ二戦の惨敗っぷりを思えば普段の騎乗に戻して馬の気持ちがどういう状態なのかを確かめたい松永調教師の気持ちも納得出来る。

やっぱりヴァンセンヌは前に馬を置かれると走らないな。視界に馬を入れてはいけないかもしれない。

おそらく川田にはハープスターみたいな騎乗のオーダーが出ていたのだろう。松永調教師としては普段通りに前に馬がいない状態での差しを見たかったはずで、馬の状態に問題があるのか騎乗方法に問題があるのかを確かめる予定だった。でもこんだけ外に広がられてさ、しかもスローだったらどうしようもないわ。この一戦はなんの収穫もなかったな。誰の責任でもないが・・・。

武幸四郎はやっぱり京都の乗り方をよく知っている・・・と褒めたいところだが、外からまくって内に切れ込んでしまったことがつまらんなぁ。まくってから内へ切れこまさるのは仕方ないんだけれども、あそこで真っ直ぐ追っていればアルビアーノはモーリスと進路がかち合って「前にいる馬を抜かすモーリス」が見られたはず。

あくまでも俺の考えではあるんだけれども、ピッチが上がる前のモーリスは前の馬を抜かさないはずなんだわ。つまりアルビアーノとピッチカーブは似た形となって、1馬身近くのロスが生じたんじゃないかな。

モーリスのピッチが目に見えて速まったのは単独状態になってからで、やっぱりこの馬は競り合いながら猛然と脚を使うことはなかった。例えば昨年のドロドロ安田記念ジャスタウェイVSグランプリボスみたいな状況になったらここまで強い内容では勝てないだろう。

・・・まぁ単独状態になってからムーアが猛然と追い出しただけではあるんだが。

にしてもミルコはG1じゃえげつない騎乗ばっかりだな。柴山が牽制に行ったら右ムチ一発で進路を強引に確保しやがった。手綱を持った左手は後方へ引かれず、真横へ引かれている。それを右ムチと同時にやってるんだから、当然馬は真横に飛んで行くわ。どろんこ安田記念三浦皇成みたいな肘打ちもしてるんじゃねぇの?

中距離馬による電撃戦とも言うべき現代日本のマイル戦線。やはりモーリスが一枚も二枚も上手でした、と。

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