砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ラブリーデイ ジャパンカップ予想

もう木曜日なんだね。枠が発表されてしまったよ。

シャダイチャッターの牝系でキンカメ×ダンス×トニービン×リアルシャダイ×ノーザンテースト。若いころはキンカメトニービンの緩慢があったが、そこはAlycidon×ガーサント×ノーザンテースト×トニービンのPretty Polly血脈コンボが作用している。

Pretty PollyはBlandfordHyperion、Son-in-low、などのスタミナ血脈を伴っているパターンがほとんどで、これらは現代競馬の代表的なスタミナ血脈である。つまりPretty Pollyのクロスを入れるということは最強のスタミナを効率よく発現させる手段だ。

更に言えば現代競馬においてBlandfordの主な経由はLady Josephine牝系のMahmoudやRoyal Chager、Nasrullah。これらは米血回転を伴って現代に伝わっているし、本馬の場合はそれが顕著である。緩さの影にあった筋肉が一気に表現されるのがPretty Polly本格化の真骨頂で、これに悩まされるストライド馬もいるが本馬の場合はキンカメトニービンがFair Trial混じりの柔らかさであったので矛盾なくピッチ馬として本格化した様子。

スローの阪神2200mと東京2000mを抜けだした様に関西騎手にして関東競馬の体現者である川田将雅騎手とのコンビは絶妙の一言。川田騎手は過去にジェンティルドンナオークスで抜け出させた経験もあって、東京ではこの類の競馬で挑んでくるだろう。

ジェンティルドンナがディープらしからぬ非常に競馬が達者な馬で、「最強の末脚」と「最強の抜け出し」を備えた化け物牝馬だった。ラブリーデイがその領域にあることに疑問は抱かないにしても、ペースが果たして「ドスロー4F瞬発」(13年JC)か「スロー3F瞬発」(12年JC)のどちらかになってくれるかどうか。

3歳からの3連覇、それも牝馬で・・・そんな未踏の領域に挑んだ14年のJCは道中の12秒ラップが3回だけというイーブンペース≒ミドルペースで推移した素晴らしすぎて牝馬には酷なレースになった。というよりもHyperionの粘りではなく純然たる中長距離馬としての格で勝ち切ったエピファネイアがいたからこそ「イーブン」「ミドル」と言えるレース。

そういったレースになった時にこの馬の真価を問われるだろう。勝つ可能性は高いと思うが負ける時の踏ん張りも見てみたい。裏路線を歩んだ14年のラブリーデイからどれだけ変わったのか・・・。

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