砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ペルーサ ジャパンカップ予想

さて、誰もが大穴に狙いたいこの馬のことを。

ロブロイの牡馬と言えば山本オーナーというくらいに山本オーナーは何故かノブロイの上等産駒を見極める。これは山本オーナーがスタミナ豊富な馬を選ぶことに長けているからで、ロブロイの牡馬はスタミナを豊富に備えていなければ走らないからなのであろう。

この人の馬は本当に最後の最後に伸びてくる。ルルーシュも刹那的なロブロイ産駒のなかにあって、やけにタフなレースを好む矛盾をはらんでいた。AR共や目黒記念を刹那の脚で好走する馬なんてのは10年は現れないんじゃないだろうか。昨年の有馬記念に全盛期のルルーシュがいれば4着くらいは出来たと思う。

本馬もまた重厚なるアルゼンチンの血を底力としてゼンノロブロイの刹那脚で差し込んでくる。ロブロイの仔において最も競馬が不器用で、最も強い産駒だ・・・った。

今はもう重厚なるアルゼンチンの血に飲み込まれ、札幌2600mで「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の上等産駒らしい押し切りを決め込むナイスミドルとなってしまった。種牡馬になればブラックタイドと一緒にディープキラーとして活躍してくれると信じてる。アイシテル。

その証明をこのジャパンカップでやってくれるんじゃないだろうか・・・というのは期待しすぎかな?しかし札幌日経オープンの逃げ方はルメールらしい逃げで、ゆったりと出して馬なりにサーッと交わしてスローに落とす・・・ジャパンカップを逃げるための予行演習とすら考えてしまう騎乗だった。

激しい先行争いが起これば無理筋なんだが、例年通りの「スロー縦長」ならばのんびりと前を狙う手はある。そもそもジャパンカップの前3Fは37秒台に落ちることは少なくないのだ。今のナイスミドルなペルーサには東京2400mはベストだし、先頭が不用意にスローへ落としこむ様ならばプレッシャーをかけるなり交わすなりの選択をルメールは持つのだわ。

ドイツ競馬との親和性はペルーサが一番高いからね。そのたぐいの流れには乗りやすいし、JRA所属騎手として「ジャパンカップは、東京2400mはこう乗るんだよ」と教えてやるのも一つだろう。お互いに損はない。

いずれにしてもイトウの前受け4Fスパートは内定しているし、ナイトフラワーも外からせっせとやってくる。こういった流れを一緒に流れ込むなら好走は可能だろう。ジェンティルドンナに勝たれてしまうのも外からデニムアンドルビーが飛んでくるのも避けようはないが、馬場のど真ん中をトーセンジョーダンが粘り倒すことは出来る。ナイスミドルにはスロー先行粘りという技があるのだわ。

ラブリーデイミッキークイーンの争いになったときのお伴にはペルーサさんだ。

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