砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

アドマイヤデウス ジャパンカップ予想

名牝アドマイヤラピスの孫っ子でやたらめったら粘着質な動きをする。動かないが伸びるというハイペリオンっぷりだ。

これはまぁ父のアドマイヤドンティンバーカントリー×トニービンで母母がBe My Guest×Ela-Mana-Mouなのでお察しだ。「Hyperion×Nasrullah×Fair Trial」のトニービンアドマイヤラピス、米血回転とハイインローのティンバーカントリー、一体誰を責められようか・・・。

「4分の3米、4分の1愛」×「2分の1米、2分の1愛」という配合はカレンミロティックと同じ。大きな違いはナスキロ魂のA.P. Indyがハイインロー米血祭りのティンバーカントリーに変わったことで、まぁこれが全てだろう。

やたらめったらナスキロ柔く動いてトニービン的にネトネトと追い詰めるカレンミロティックに対して、アドマイヤデウスはBull Leaクロス、Tom Foolクロス、トニービン×アドマイヤラピス、などで粘っこく機動する馬と出た。

ここ2戦は振るわない結果となってはいるが、腐っても今年最大の上がり馬。日経賞ではオルフェーヴルに最も追いすがった名馬ウインバリアシオンをそのオルフェーヴルばりになぎ倒しての圧勝。ウイバリファンにとって涙なしでは見られない悲しいレースである。勝ちを求めて走り続ける老競走馬を脂の乗った4歳馬がかつてのライバルと同じ競馬で引導を渡すわけよ・・・。

だからアドマイヤデウスが敗れることをウインバリアシオンファンとして認めない。お前はウイバリの意志を受け継いだ馬なのだ・・・!

前走の最後方競馬の真意は分からん。折り合いを気にしたのか、それとも骨折明けだったから回ってくるだけに済ませたのか。外枠ですぐ内の馬が同程度に走られると岩田は前への意識が薄れるところがあるし、内に入れることを考えたときに最も適当だったのが後ろに下げることだったのかもしれない。

エイシンヒカリが逃げて緩まないだろう・・・って考えもあったはず。行き脚がつくころには淀みなく流れている、外から進出するとその煽りを食らうしアドマイヤデウスに2000mは短い。そんな感じだろうか。

今回はカレンミロティックを出脚で凌げるかが焦点だね。まぁこの距離なら蛯名はやはり前受けしてくるだろうし、それを見ながら動けるくらいにはゲートを出て欲しいか。選べる立場にいなければならない。

というのも岩田は冷静沈着・・・になりたい臆病なチキン野郎だから。選べる立場=優位にいなければビビって下がっていくのよ。その騎乗は騎手としてごく平凡、ごく基本的なんだが岩田の乗る馬は基本的に切れないから大きな傷になる。岩田が追い込んで重賞を勝った記憶ってないもの。

そして一歩退いた岩田はThe平凡に成り下がる。そこから意識を切り替えていくにはレースは短すぎるのだわ。1日は欲しい。

しかし「後ろに下げた=一歩退いた」という方程式は成り立たない。ゴールドシップに便乗するための騎乗である可能性がある。位置を取ることに成功しても便乗作戦は変わらないだろうし、ここらへんは臨機応変に乗られるところだろう。

ゴールドシップや外国勢がまくり倒すことを考えれば勝機はありそうなものだが、東京2400mの本質はナスキロで差すことだろうし、やはりここ一番で差し込める馬はいると思うのだ。

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