砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

イモータル雑感2

ショアーを見るとドイツ血統の行き着く先とはナスペリオン的なスタミナにあることが伺える。まだ具体的に書くほどには掴めていないが緻密にナスペリオンを作り上げていることが見えてきた。面白いもんだわ。

なので結局は「ナスペリオンを米血で回す」という極めてオーソドックスなスタミナ配合である。相手は選ばないだろうがホームラン級の馬を出せる配合ではないだろう。弟のシロッコも輝かしい戦績の割には種牡馬として案外だった。

種牡馬として攻めるべきポイントが見えていたマンハッタンカフェをこんなアウトサイダーに宛てがったというのもまた面白いもので、普通はAcatenangoの4分の1異系を当てにしてキングカメハメハなどを先につけるはずだ。それが好配合であるとも思わないのだが・・・。

個人的にはキングヘイローとかローレルゲレイロとの仔が見てみたいなぁ。こうなってしまえばHaloのスピードを集中的につぎ込んでしまうしかないと思うのよ。ハイインローの繁殖Wishing WellにHaloが入ってサンデーサイレンスが生まれたのと同じ理屈でね。

それもまた好配合であるかは別だけども。

してイモータル自身はやはり緩慢な動きだよね。マンハッタンカフェからしてHaloの緩慢さがある種牡馬だから当然の話だわ。でも脈絡しないわけではないから5代アウトブリードでもやることはやっている。好配合ではあるのだけれども現代競馬に見合った産駒ではない、というのが結論かな。

強いけどハマるレースはないだろうねぇ。よくよく考えたらゴールドシップを二段スパートでかっ飛ばしたアンカツさんは偉大だったんだねぇ。この出会いがなければこの偉大な白い馬はいなかったかもしれない。

そういった能力と出会いがイモータルにあればいいのだけれど。須貝調教師が「ゴールドシップマイラー」とコメントしたことを見ても、こういったタフで脚が使い切れない馬はマイルに向かわせるところが調教師にはあるのだわ。イモータルはまだG1取りのためにマイルで使われているだけかもしれないが、年明けに弥生賞ではなく共同通信杯スプリングSに回されてしまうのであれば・・・それはワールドエースの二の舞になることも考えられるよねぇ。

いや、オーナーサイドがそれを許さないかな。

[fin]