砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

最強世代

スペシャルウィークグラスワンダーエルコンドルパサーの95年世代は日本競馬史でも屈指の最強世代と有名であるが、スペやエルコンほどグラワンは種牡馬成績が振るわなかった。スペはブエナビスタシーザリオなどを出し、エルコンはDominoに匹敵する夭逝種牡馬っぷり。

グラスワンダーさんは今ひとつ振るわなかった。しかし昨年のスクリーンヒーロー無双によって評価は一変。グラスワンダーが伝えるもの自体への評価は変わらないだろうが、「あって困らない血統」という評価は間違いなく広まっている。

いずれ訪れる「Northern Dancer緊張の無視」にむけて多様なND系を取り入れる必要がある。だから日本特有のノーザンテーストというND系が優遇されるわけであるし、フレンチデピュティクロフネなんかも社台は大好きだ。母父クロフネなんてND自体が5代血統表から消えるわけだし、どんどん導入されていくだろう。

海外では大流行するDanzig系だが日本ではあまり馴染みのないもの。だからグラスワンダーはイタズラをしない。「とりあえず」で重ねても支障がないし、こうしてすごい後継種牡馬が出たのだからグラワン自身にも人気は集まるだろう。牝系に組み込みたいと思う馬産家は多いのではないかな。

そのためにも母父グラワンのヤマカツエースには活躍して欲しいもの。メイショウマンボ一発屋ではないことを示して欲しいな。

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