砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

シンザン記念回顧

ラルクは差しに回ったが・・・この速さのマイルでは仕方がないだろう。

勝ったロジクライがMy Bupers×Burghclereでラルクと同じくしているのは面白いとして言いようがなく、年明け京都で内に潜らせたら浜中が上だった。

上位二頭は前走に秋山真一郎が手綱を取った馬で、この呼吸で狙っていれば簡単に取れた馬券だった。こんな狙い方する人聞いたことも見たこともないけれどね。

しかしシゲルノコギリザメが3着まで粘り込むのだから恐るべきは年明けインベタ京都。そしてスーーパーホーネットの、Habitatの京都力。

展開が展開であるから血統上の共通点を挙げても仕方がないとも思う。1着がイン突き好位、2着が後方追い込み、3着が逃げ残りだからね。けれどディープインパクトを経由せずにBustedを持つとかHoist the Flag(上位2頭はMachiavellianを共通)とか・・・あとはKlaironとかね。

Turn-toスピードにRibotとKlaironを絡めるのは優秀な組み合わせでマイルを走るには適当なもんだろう。サンデーサイレンスを使ってマイルを走るならこういった組み合わせがやっぱり欲しい。シゲルノコギリザメは非サンデーだけどもね。

ラルクはそのあたりが徹底されているわけじゃなく、Sadler's Wellsを代表としてクラシック血統が強い配合だ。ダートの中距離~中長距離を前受けしてゴリゴリと競り落とす母父なんて抱えたらそりゃ混合マイルで淀みなく流れりゃ厳しくなるな。

Sadler's Wellsがクラシックディスタンスを伝えるというよりもプリンセスオリビアスピルバーグトーセンラー、Flower Alleyなど強靭な馬を輩出するサドラーの名繁殖であるからこそラルクにはマイルが長い。Swapsの伝道師Fall Aspenみたいなもんで、つまり母父ティンバーカントリーと同じようなイメージでいいかと。Mr. Prospectorの俊敏な動きを支える重厚な繁殖というのは概して優秀であるのだが短距離馬の近親に抱えるには重すぎる。

それはBurghclere牝系のロジクライや父ヴィクトワールピサのジュエラーにも同じことが言えるし、彼らもまたマイラーではないだろう。けれどここで結果を出した以上はマイラー気味の1800m馬である可能性は否定出来ない。ジュエラーとか血統的には中距離っぽいんだけどね。モチジュン先生がコメント欄で仰っていたように中距離馬としての馬生に少し疑問が出てくる。

NHKマイルC東京優駿の2連勝という例もあるから一概にゃ言えないんだけれど、中距離馬がマイルであれだけ反応してしまうのは問題かと。オルフェーヴルもまた短い距離では素早く反応したりはしなかった。

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