今年の3歳馬にはHaloクロスの俊英、才媛が例年より多い。
里見オーナーの高額馬サトノダイヤモンド。(Halo3✕4*5)
いづれもディープインパクト産駒であり、キャンディバローズを除いてノーザンファーム生産だ。あ、そうだロジクライもいた。これもノーザンファーム生産のHaloクロスで、これはダービーを勝ったワンアンドオンリー(Halo3✕4)と同じハーツクライのHaloクロス馬。
サンデーサイレンスに対するHaloクロスの有効性は2代目サンデー時代に突入してすぐに証明されたわけではなく、例えばフジキセキやアグネスタキオンがHaloクロスでG1級を輩出した歴史はないような気がする。(競馬歴4年目)
いの一番に証明したのはネオユニヴァースだと記憶する。その傑作ヴィクトワールピサの初年度産駒が今年の3歳で、皐月賞にはジョルジュサンクを、桜花賞にはジュエラーを送り出している。ジョルジュサンクは母父ラムタラ母母父ミルジョージだからしぶとく走る中長距離~長距離馬と見えるが、完全非NDのジュエラーは鋭い差し脚を武器にした中距離馬だろう。
ネオユニの次にディープインパクト産駒ヴィルシーナだろう。ノーザンファームはLyphardの化物ジェンティルドンナとHaloの名牝ヴィルシーナ(Halo3✕4*5)を同一年に送り出したあたり、種牡馬ディープインパクトへの手探り具合が伺える。
だがHalo弄りの歴史は古い。グッバイヘイローがHalo≒Sir Ivor1*2で、その仔キングヘイローはDrone≒Halo≒Sir Ivor3✕2*3というLyphardを異系としたド緊張配合。その代表産駒であるカワカミプリンセスもBold Reasoningで弄りを継続している。
またサンデーサイレンスに対しても、フジキセキやアグネスタキオンに対してもHalo弄りは常習的に行われていた。ディープ自身がHalo≒Sir Ivor2✕4であるし、ニアリークロスの適用範囲を広げればミスプロバックパサーだってHalo弄りだ。日本競馬はHaloを弄って成長してきた。
とにかく、ロジユニヴァースがダービーを勝った09年に日本競馬は新たな世界に突入した・・・そんなことも言えるのではないかと。最弱ダービー馬や最弱G1馬の筆頭に挙がる様な馬ではあるんだが血統上においてはロジユニは正しかった。ヴィクトワールピサが裏付けを取った。
[fin]