砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

大阪杯回顧

ノリのゲートは「落ち着いて出せる限界」を狙い定めたもの。それで五分にゲートを出て、五分以上に二の脚がついたのだからキタサンブラックの逃げはかなり遅い。

武豊キタサンブラックはスローに落とさなきゃ勝負は始まらないし、前の競馬なら何をしても万全というタイプだからサッと出してサッと落とした。これはラブリーデイへのマークが厳しくなることを前提とした運びだろう。

レースを見ていて思い出したがショウナンパンドラ池添もまたマーク戦術の名手だった。ジャパンカップでもラブリーデイを見て競馬をしていたし、11年のスプリンターズSでもシンガポールのスプリント王であったロケットマンをマークしてカレンチャンを勝たせた。ただ今回の場合はマークしただけに終わってしまったかな。

アンビシャスは完璧にカンパニーの中山記念だ。手綱で促すのではなく外目に出して「行きたいなら行ってもいいんだよ」と馬の気に任せた先行策。春天ゴールドシップでもホームストレッチで外に出してたっけ。前のペースが落ち着いた時に勢いを駆って取り付きに行く感性はこの人の専売特許だ・・・とは言わない。世界的名手のデットーリがいる。

デットーリの勝たせたゴールデンホーンもNureyevクロス持ちで、このSpecialな気性を御する方策はこれに限るのかも。彼らは馬並みではあるが阿呆ではないのだろうし、「俺は行くぜ!」と燃え尽きるまで走る気性ではないのだと。ゴーサインの意味を深く理解した上で敏感に動きすぎる・・・面倒くさい真面目な奴なのではないかな。

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