砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

相似配合

先日、スーパーでペアルックをしたカップルを見た。

年齢不詳である。いや、間違いなく二十歳前後なのだがそういった発想に行き着いた理由が分からない。ペアルックは今の二十代後半~三十代前半の流行だったはずで、その情報を彼らはどこで手に入れたのか。

ところが調べてみると下火ではあれどもなくはない様子。面白い。

二人ともに栗毛の髪とグレーのパーカーが共通していて、背身長も似通っていた。男子が出れば母系の身長が受け継がれて170cm後半くらいまで行くと思うが、女子は背が低めに出るかもしれない。しかし顔の作りは彼氏の方が優れていたので女子の方が見た目に優れた子が出るだろう。

また発案がどちらであるかは分からないが栗毛にグレーという少し野暮ったい服装にしたのは素晴らしい。本質を深く理解していると思う。格好いいペアルックとは自己顕示的で、少しダサい方が物事のまとまりがよい。周りは微笑ましく見守り、本人たちも満足である。

ちょいと小洒落た服装は個性がある。ペアルック自体に個性が発生する以上は服装そのものは無個性であるべきだ。

競馬も同じで、相似配合とは互いが無個性(特別な遺伝力を持たない)であることを条件とする。そして互いの競争能力に上下があってはならない。ペアルックもその点は同じであるから条件の厳しい行動と言える。

その行動に全くの不満をどちらも抱かないのであれば良いカップルである。それは相似性の一つであるから。

たまに緊張と緩和的な高身長&低身長のカップルも見かけるが、あれはあれで男の方にロリコン疑惑が生じたりするので注意が必要である。だが生物としてそういった組み合わせがよろしいことは間違いがないので、自分にないものを持つ人に親近感を得るのは正しい。細身を正道と心得る女性がマッチョの男性に憧れを抱くのは道理であるし、マッチョを正道とする男性が細身の女性に憧れを抱くのも道理。

ただ人間はサラブレッドほど純粋な生き物ではなく、そこに精神性が問われるのが難しい。俺は両親ともに肥満体型で自身も肥満体型。けれどなんだか知らんが細身に見られる。細身の女性が好きなのに気がつけば体格の良い女性が周りにいる。

ルージュバックの血統を見るたびに悩むのだ。相似配合が正しいのかと。しかしそれを認めてしまうのは性的嗜好に我慢が必要である。これもまたサラブレッドほど純粋になれない人間の精神である。

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