オルフェーヴルはチェロキーローズでBold CommanderもチェロキーローズでStorm Catもチェロキーローズ
それにもう一頭加わる。IcecapadeもCherokee Rose牝系なんだね。
今トレンドハンターの血統を掘り掘りしていて、「やっぱブライアンズタイムとCherokee Roseはニックスなんじゃねぇかな」とかやってたんだけれども、彼女は二本のCherokee Roseを持っていたんだわ。
ちなみにプリメロ=Avena=HarinaにBois Rousselを組み込むのはオルフェやディーマジェ、他にスペシャルウィークなどがやっていることで、トレンドハンターも近い代ではないがマンハッタンカフェ経由でBois Rousselを持つ。
ディーマジェのBois Rousselを伝えるのはTehranだが、これがヒンドスタンと同じBois Roussel✕Solarioなのもミソ。オルフェとスペもヒンドスタン経由。そしてこの3頭はPretty Polly=Mirandaを近い代に重ねているのが共通点。オルフェはリマンドを、スペはセントクレスピンを、ディーマジェはTehran自身がMiranda直牝系。トレンドハンターは非ND系Pretty Pollyを持たない。
そしてトレンドハンターとディーマジェスティとオルフェーヴルは「Sir Gallahad✕Buchan✕Domino」の頑強を肝としてChop ChopやRomanが重ねられている。
そこへ絡む大きな要素にTraceryがある。Lady Angela、Alibhai、Ribot、Hasty Road、Princequillo・・・Ribotのニックス血統と言ってもいいだろう。だから靭やかな血統を経由したノーザンテーストへはRibot系が有効だ。ナカヤマフェスタ然り、フェノーメノ然り、ハクサンムーン然り。
だからRibot直仔らとノーザンテーストの頑強はほぼ同一のものであると考えてもいいかもしれない。これもまた暴論かなぁ・・・。
ちなみにCherokee Roseという馬は複数いる。ダンシングブレーヴ産駒のG1スプリンター、Pocahontasの母Howの全妹、そしてIcecapadeやStorm Cat、オルフェーヴルらを輩出した名繁殖。「PocahontasってCherokee Roseの近親だったのか!」と感動したのも一瞬。Princequillo直仔なわけないだろう。
さらに補足すると最新バージョンのCherokee Roseは1996年に産まれたインド産の牝馬だ。日本にも「チェロキーローズ」を名乗る馬がおり、合計5頭がJBISサーチの検索にひっかかる。
またまた補足するとダンブレ産駒のCherokee Roseは日本へ輸入されて「チェロキーローズⅡ」と表記される。ロイヤルアカデミーⅡと同じ理屈である。
以上余談。
もうどうでもいい小ネタに走るくらい分からんよ。分かることは・・・
・The Tetrarchを積極的に取り入れる
・Eight Thirtyへの親和性が高い
・Touribillonの靭やかさに優れた対応
・Sir Gallahad=Bull Dogと好相性
・Turn-to弄りの血統が大好き
・Dominoな方向もOK
あれだよ。Plucky Liegeと米血とTourbillonを上手にぶちこみゃいいんだ。つまり・・・
つまり。
サンデーサイレンスの靭やかさを消さない配合が可能なのか。Cherokee Roseを活かした配合を継続する限り、絶対にサンデーサイレンスの中距離的靭やかもまた活かすことが出来るんだ。Eight Thirtyを継続しようがRoberto✕Fairy Bridgeをやらかそうが、あるいはノーザンテーストを(ニアリー)クロスしようが。
サンデー✕嵐猫が芝適性へ傾くのもこの理屈で通るな。Cherokee Roseをきちんと活かした配合馬なら日本でもStorm Cat系は成功するんじゃなかろうか。まぁ凱旋門賞を活用な嵐猫直系馬じゃないといけないんだけれども。
あぁ、Giant's Causwayがいたな。エイシンアポロン出した。
エイシンアポロン産駒でも母父ジェネラスでCherokee Roseクロスを狙ったものがあるんだが目を引く配合はないな。フランス的な国際色豊かな繁殖を持ってこなきゃCherokee Roseは活かしきれん。
アグネスタキオン肌のエイシンスカラベはある意味フランス的ではあるが、もうちょっと芝スピードを上手に供給しないとCherokee Roseは活かしきれない。というかエイシンアポロンの状態でCherokee Roseの許容量一杯なわけで、Rivermanなんて弄ったら走る場所ないべや。
そのあたりに負担をかけないサンデー系と言ったらディープくらいしかないし、Cherokee Roseの許容量を増やす方向性で行くならメジロマックイーンを持ってくるしかない。ただディープは母父としてどういった血統であるのか不透明であるし、メジマックなんて希少性バッチリだ。
なんて扱いの難しい種牡馬でしょう。
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