砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ロードクエストの距離適性

Affirmd✕Danzig✕In RealityのWar Admiralクロスはかなり強烈。このような重ね方はマンハッタンカフェ的。

ではマンカフェが大好きなのは何かと言えば、だ。

Red GodNijinskyに他ならない。Bull LeaとかOmaha=FlaresとかTom Foolとかの材料が入ると良いわけで、それはDanzigも大好きな材料であるから重ね方は良好である。マンカフェにDanzigを入れると調整が難しくなるのだがマツリダゴッホDanzigは単純にニックス材料だ。

ロードクエストBuckpasserがあればもう一段階上の評価を下せたと思うが、それがないからこそ中距離馬として優秀なのだとも思う。Chief's CrownにBuckpasserは必要ないのだ、と言うと語弊があるのだが(サトノセレリティというナカヤマフェスタの弟がダートの新星として活躍中。)、まーまー正しい言葉であろう。

だってチーフベアハートアグネスデジタルディープスカイBuckpasserをニックスとしないのだもの。むしろ上級産駒においては持たないのが常である。おそらく適切なBuckpasserの経由がないのだろうな。

エストの根幹を為すのがマツリダゴッホチーフベアハートである以上はBuckpasserの介入する余地がない。けれどマツリダゴッホ産駒の観点からはBuckpasserが欲しくはある。デインヒルを噛ますくらいしか考えられない状況だ。

ナカヤマフェスタNever Bendと仲良しだし「あり」な配合形だろう。しかしFair Trial的なまとめ方を要する血統だから日本の芝に適応させるにはLyphardで攻めるしかない。けれどあれでしょ。今度はBold Bidderと喧嘩しかねないでしょ。

といってもこのレベルは「G1をいくつ勝てるか」の話だな。ピンポイントでG1を一つ勝つならロードクエストの配合は十分過ぎるくらいだわ。あとはマツリダゴッホの底力がどれほどのものかってことに終始する。

今回のネタはそのピンポイントがどこなのかってことだわな。長いのか短いのかと。

血統要素・・・チーフベアハートリアルシャダイを見りゃ菊花賞で買えそうな気もしてくる。もしそうだとすればこれは最強クラスの中長距離馬だろうね。NHKマイルCなんかに使ってる場合じゃない。

スプリングSも中長距離馬の差し届かずと見えなくはない。極端なスロー適性にも説明がつく。

しかし冒頭に書いたAffirmd✕Danzig✕In Realityは短距離志向の組み合わせでもある。これから逆算すりゃSecretariatクロスくらいの柔軟性補完がなくては中長距離馬とは読みづらいかな。Robertoのスタミナを使った配合でもなく、どちらかと言えばDanzigを基幹とした中距離配合と見られる。

Chief's Crownが十二分に働いているからこそ中距離馬のままでいられるのだという考え方。母マツリダワルツはDanzig直系馬として優秀な配合をしているし、彼女が用意した材料を余すことなくマツリダゴッホは運用しているのだ。

なので中距離馬と見るのが打倒だろう。中山で差し届かないのはBold Bidder✕Secretariatの靭やかさがまだ表面に出ている時期であるからで、将来的にはNashuaクロス+ノーザンテーストGraustarkの部分が育っていき、前受けからしぶとい外回り馬に表現されるはずである。

けれどこの体形からサラリとした脚さばきをされると・・・菊花賞で見たい気持ちがむくむくと湧いてくるわなぁ。脚が長くてテッテコテッテコと非力なストライドを伸ばすのは京都向きだよ。中山の登坂じゃ笑っちゃうくらい脚が止まるからねぇ。

ちょっとマイル挑戦は早計だろうな。2400mはもつと思う。

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