砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ロジチャリスの表現されたもの

ダイワメジャーと言えば前向けでゴリゴリ走ってなんぼな種牡馬。ロジチャリスもその例に漏れず、先行~好位から差し込む競馬で一気に本格化気配。

モチジュン先生の「ダイワメジャー黄金配合」の条件に母父2400m級化物を据えるというものがある。オペラハウスやトニービンなどだ。本馬の場合は母父ロックオブジブラルタルなので条件を満たさない。これは欧州のマイル王である。

ただ母母シルバーチャリスがRainbow Quest✕シルバーレーンである。

Rainbow Quest凱旋門賞やコロネーションSの勝ち馬だから上記の条件を満たす。そしてシルバーレーンアイルランドオークスで3着となった実績がある。「だからオッケーなんだよ!」ってことではなく、一応そういった何かを持っているのだということで。

全体を見てもまぁ重賞級ダイワメジャーであることに不足はないわな。エプソムカップくらい勝てる器はあるだろう。前走のメイSの勝ちっぷりを見ても、まだ上のギアがある要素が伺える。

ただダイワメジャーにしてはちょいと端正な体つきをしている。率直に言えば、脚がちょいと長い。けれどその長い脚がなかなかいい具合に回転している。これはDanzigの中距離馬っぽい動きである。

体質的にナスキロ柔いところもDanzig中距離っぽい。つまりダイワメジャーというよりプラチナチャリスっぽい。ていうか「シルバーチャリスの仔だからよりプレミアムにプラチナチャリスだな」っていうイギリス紳士のセンスはどうかと思う。そんなネーミングしてたらアイルランド人はもっと怒るぞ。

とまれ、似た者夫婦であるからエプソムカップの馬場なら悪く無いだろう。パワーに偏った配合ではあるけれど開催末期ならこのくらいの血統であるほうが走る。外へ極端に出す競馬でないならなおさらだ。

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