砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

今年の宝塚記念は放棄する

午前現在において阪神は重馬場。しかし関西全域は晴れていて、阪神もまた例外ではない。夜にはまた梅雨の影響を受けて雨が降るらしいが、この調子だとメインは稍重くらいには回復すると思われる。 宝塚記念の風物詩と言うべき状況ではある。おとなしく道悪上手の先行馬を狙うのが常道であるが、馬場の回復バイアスが読むことはあまりにも難しい。ゴールドシップのように外側から楽勝してしまうパターンもあるが、あれは例外的だ。 ヒットザターゲットデニムアンドルビーなど、Nureyevの差し馬は届かせてくるデータがある。となると先行しても差しに構えてもアンビシャスは欠かせないところだろう。道悪経験はないしディープであるし、あまり狙いやすいところではない。だが馬場が内から乾く以上は問題点がその一点しかないわけで、それも母父エルコンドルパサーのSadler's Wells≒Nureyevのニアリーで克服する可能性が高い。母父キングカメハメハでNureyevクロスのディープ産駒デニムアンドルビーも突っ込んできた。 そして中長距離戦を中距離戦に落としこむ最恐の逃げ先行馬キタサンブラック・・・これが残るかは未知数である。これが買わない理由の一つ。内から乾くなら逃げ馬を狙いたいのだが、この人気なら消したほうがいいのかも。 ブラックタイドサクラバクシンオーは道悪が得意そうであるが、そのたぐいの手先の強さがあるのであれば春天を走るにおいてロスが多すぎる。むしろ軽やかに走るからこそ高速馬場を逃げ切ったわけで、血統的にも好走条件を満たすように見えない。 ブラックタイド産駒というよりサクラユタカオーである。サクラユタカオー秋天でレコードを叩きだした快速馬であった。そしてその産駒・・・サクラバクシンオーなども道悪は決して得手ではなく、直系馬ビッグアーサーも高速中京で戴冠した。靭やかな、安定したスピードを供給する血統と言えるだろう。 ドゥラメンテは間違いなく馬券となるだろう。ただアンビシャスと併せて買うのでは旨味がない。せめて馬単一点で買えるのであればいいのだが、馬連、あるいはワイドという状況ではいささか難しい。この馬の底力を考えればドゥラ-アンビだろうが、不安要素を考えればアンビ-ドゥラである。悩ましい。 見るレースと決めたのだから、この二頭のマッチレース、叩き合いとなることが望ましい。これに岩田や福永が加わってくるなら秋が楽しみになってくるが、流石に格が足りないのではないかな。リアルスティールがいればオルフェ&ウイバリ&マイティの面白レース再びっ!といったところだったが、残念である。 ディサイファがいても面白かった。安田記念などに使わず、内回り道悪2200mに賭けてこちらへ向かうべきだったと思う。 [fin]