砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エイシンブルズアイの敗着手 CBC賞回顧

芝が速いとて、流石にあのTheスプリントに付き合うと厳しくなる。

実際、高松宮記念ではあの出脚にもペースにもほとんど付き合っていない。最後の12秒に乗じて突っ込んできた5着であった。要するに横ノリ的なマイペース流れ込みがなんとか間に合っていただけである。

しかし今回のバッシュはペースが遅かろうと先行にまで思い切り、その上でガッツリと勝ちに行く騎乗を見せた。1番人気の騎乗であるが、ちょっと主戦経験の浅さが出た騎乗でもあるかと。また馬に自分を落とし込んだ騎乗でもあり、それは正しくバッシュの弱点である。だからこそG1を勝つだけの大技をかませるわけだがねぇ。

またバッシュは前日を福島で騎乗していたから馬場の変遷を感じられなかったのかも。ミルコは昨日のメインで逃げ切ったくせに今日のメインでは外から差しきりやがった。これが出来るからこそトップジョッキー。

しかしレッドファルクスとは・・・レガシーオブストレングスだろ?サトノギャラントみたいにちょいと重めの馬場をデンデコデンデコと差し込んでくるイメージだがハマってしまったなぁ。速い馬場だが力のいる馬場・・・これは鏡面京都じゃなくて15年の京都。ヌレサドドンピシャ馬場じゃないか。

よーくよく考えたらエアレーションの初っ端だものな。エイシンブルズアイが走るならエアレーションの踏み固められた高速馬場がお好みかも。まるで話にならない予想をしてしまったなぁ。石橋脩が控えたならばもう少しまともな競馬になっていただろうけれど、意味のないイフ。

藤岡弟が珍しくかっちょいい騎乗で逃げたことにも驚きだな。ベルカントがそういった格好いい逃げを打てる馬に仕上げられている、という見方もできるかな?武豊風味の華麗な逃げを藤岡弟が打ったってのはびっくり。

11秒足らずのラップを追走するにはスプリンターでなければならない。このラップをコーナーの最内で刻むにはエイシンブルズアイは靭やか過ぎるかな。逆にベルカントはドンピシャだっただろう。また追走と言うにはあまりにも厳しい流れであったし、スプリンターとしての質を求められたすごいG3戦だったと思う。

エイシンブルズアイはやはり1400mか1600mあたりで走って欲しいな。Siphon的に本格化すればそちらへシフトしていくはずだし、もうちょっとズブくなったころが戴冠の時かも。

あとは今年のスプリンターズSだな。1400mタイプが届かせやすい舞台であるから勝ち負けはともかくとして勝負にはなりそう。新星が現れないことを祈るばかり・・・である。

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