砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ザベストエバーの血統チェック 函館2歳S

今更思った。「の血統チェック」って書いたら馬がチェックする側になるんじゃないかって。

かといっていまさら直すのも面倒くさい。俺には時間がないのだ。函館フルゲートを相手にするのだし、古馬重賞クラスには顔を出さない様な血統が多いのだ。キンシャサノキセキとか掘り掘りしたことないしな。

でもフクノクオリアでちょっとは学んだぞ。よし、来いや!と思えば・・・Wild Again✕Private Account✕Tom Rolfeですか・・・。芝1000mを逃げて快勝した440kgの馬ですか・・・。また芝砂判断に困るタイプが来たねぇ。

また名血統を重ねた繁殖だな。アメリカンなHyperionを重ねた配合だからキンシャサノキセキには絶好と言うべきか。同じHyperion祭りでもフクノクオリアとは趣が異なる。これは逃げてなんぼの馬だ。逃げなきゃ勝負にならないタイプだ。

だが速いスプリント戦で逃げるにはスピード不足かもしれないな。起伏なり芝なりでパワーを要する方が走りやすいだろう。函館はベスト条件だが、今年の函館はだいぶ芝が速い状態にあるのが気がかりだ。

また本格化すると回転力としてのパワーではなく、悪路走破としてのパワーが表面に出る可能性が大だ。この2歳夏の段階で重賞を勝つほどの早さはないはずであるし、おそらく本格化まで条件戦をウロウロするだろう。そして芝から砂へ転換して一変する・・・というのがシナリオかと。

ただKhaledを積み重ねた配合形にはサンデーサイレンスが、フジキセキが呼応するだろう。

ジャスタウェイにはトニービンという力強い芝血統があり、ハーツクライがそれを遺伝させるという事情があって芝の中距離王者に輝いた。キンシャサノキセキにはトニービンもなければ、芝力の背景もない。

しかしKhaled=Red Ray(母が全姉妹かつ同父)をこれほど重ねるとなると・・・どうなんでしょう。この小柄さはHyperionというよりKahledの影響であろうし、その影響があるならば芝向きの走りを本格化させてもおかしくはない。だがそれはDeputy Ministerでかき消される程度の適性でもある。(母父Awesome Againミラクルレジェンドはダート中距離の雄であった)

流石にMill Reefならば芝へ誘導することは出来るし、芝向きのニックスを多く持つ血統である。ダノンシャンティ産駒は間違いなく芝向きのものが多いだろう。でも・・・Khaled単体で重ねる・・・それもWild AgainとPrivate Account経由で重ねる。そういうことになると怪しいよねぇ。

またPrivate Accountの母Numbered Accountは鬼のWar Admiral3✕4*5というクロスを持ち、その上でLa Troienne4✕5だ。こんなのをTom Rolfeの上に重ねたら・・・そんなのAllegedみたいなことになっちゃうじゃん。

これは本当に将来が楽しみな「サンデーLyphardハイインロー」の馬で、将来的には重賞で逃げを打ってあっと言わせるはず。ただそれがいつになるかは本当に分からないし、どこであっと言わせるかも分からないし。

おそらく1000mで卸したのはスピード以前に気性の問題だと思う。そしてペース的には・・・プラス1Fを見越して走っている感がある。あれは更に1F走ったらもっと差が広がる内容だよね。逃げてそれなのだから余裕たっぷりの勝利だった。

ただ相手関係のこともあるし、新馬戦ならなおさらだ。負け組(悪い意味の言葉ではない)がこれからどれだけ巻き返してくれるかによって、ザベストエバーの評価が定まる。短期間で二頭三頭と勝ち上がりが出てくれば面白いのだが。

おそらく函館1200mを・・・1分9秒半ばくらいで踏破するだろう。Wild Againの逃げ馬ならば12.3-11.1-11.4-11.0-11.6から更に12.0で走れるはずだ。本当に1200mを走るならもうちょっとラップ調整をして1分9秒前半の踏破が可能だ。

だからモンドキャンノくらいの勝ち時計は出せる。出せるだけであって、限界のアレコレは謎だけれども。とにかく、前走の時計だけで語るのであれば、そこまでの差はないだろうと。

しかしまだ3頭しか終わってないぞ。もう土曜の夜だというのに。

[fin]