砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

モンドインテロの終わり 札幌日経OP回顧

シルクユニバーサルはブライアンズタイムFappianoの短距離馬で、それにディープインパクトだから短距離適性がひっくり返って中長距離馬に出た。おそらく体形は母ちゃんにそっくりなのだろう。しかしディープインパクト産駒らしく四肢が柔らかに動く。

母が非NDであること。これがディープ産駒として、BMSブライアンズタイムとして、Pacifc Princess直牝系としての弱点であろう・・・と書いた。極端な短距離→中長距離の反転ぶりはHalo≒Sir IvorとCosmah≒Natalmaの組み合わせを緊張と緩和の形で組み込まれたことに由来するだろう。この靭やかさに対してシルクユニバーサルは抵抗の術を持たない。そのくせNashuaクロスはMountain Flowerへ首尾よく流れこむのだから良く出来た仕掛けと言える。

母がRoberto✕Mr. Prospectorだからまくるのは得意。しかし力強く駆け上がるパワーを持たないのが玉に瑕で、字面ほど急坂をこなさない。ディープ産駒らしく京都を得意とするタイプ。ブライアンズタイムもまた「字面ほど」ゴリゴリした血統というわけでもないしな。仕組みこそ持つがねぇ。

いわゆる「お手馬」でなかった分だけ買いきれなくて、ハマるかどうかもさっぱりで。とりあえず日記の形で書きまくって得た結論が「内回りをゴリゴリとまくった時にこそ重賞へ挑戦する資格がある。だが札幌の軽いスピードが緩やかなコーナーを考えると・・・妙に合いそうな感じもするんだよな。」である。ふざけてやがる。

結局なにも結論付けなかったのだ。でもこういう時に馬券を買わない癖をつけているからノーダメージ。しかも今日から君は僕のお手馬なんだよ、モンドインテロ君。レースを見て、僕の得た結論は「重賞級じゃない」ってことなんだ。

どうしても君は非力でねぇ・・・。俺の期待を裏切ることなくド平坦の札幌をきっちり勝ち切りやがった。もしもこれが函館2600mであったならば悩みなく消していたんだ。多分そういった馬ではないんだろうとは思っていた。

しかしこの配合で上位条件に行くのならば「Burghclere≒Fiji」で本格化するんだろうなぁと。ちょっと間も空いたしさ、トモがビシッとしっかりして、足回りも筋肉質になって、「俺はもう2600mじゃ長いんだわ」といいながら負けるんじゃないか、って。俺そう思っていたんだ。

幻想だったぜ。お前、中山の登坂でゴリゴリ登る気あんのか?って思うくらいに淀みなくスルスル動きやがって。1年遅いんだわ。今日の動きを見たら菊花賞で本命に出来るんだよ。春天じゃえげつないメンツが揃ってるから相手にしづらいんだ。

この血統で3歳夏にこの動きしてたら「こいつはG1級の逸材だぜ!」と思うよね。でも実際には4歳夏にこの動き。まぁ秋まで待ってやるが、ショウナンパンドラって緩いまんまで秋華賞を勝っちゃった偉い馬もいるんだから、君も頑張らなきゃ駄目だよ。(上から目線)

穴を狙うならスローの逃げ先行だが・・・まぁ期待馬らしい本命競馬しかしない馬だな。あの位置から届かせられるのは今レースまでだ。これから戦う相手は押し切りに動いていかなきゃならないんだわ。

その地力があるかどうかだな。幸い京都大賞典とか日経新春杯とかの条件があるし、空き巣で勝ち負けを見込めるかもしれないな。OPを二つも勝ったんだからそのくらいの能力はある。

だが展開と相手関係の妙味なく重賞を勝てる器ではない。というよりも、重賞にベスト条件が見当たらない。今回の札幌2600mほどぴったりな条件もないだろうよ。

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