砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

新潟記念予想 その1

マイネルミラノ

アルバートドック

ベルーフ

マイネルミラノは平坦ベターのタイプだが一流のステイゴールド産駒でもある。Princely Giftクロスのゴールドシップほど平坦に特化してはおらず、その代わりにグラスワンダー的なピッチ走法で登坂をこなす。それも一流のステゴとしてスタミナ勝負に長けており、前走の函館記念は向こう正面から3角までの淀みのない登坂部分でマージンを稼いだ快勝。千八ベストだが今のパフォーマンスなら二千でも本命に出来る。

アルバートドックは平坦のスタミナ勝負であれば間違いのないところであるが、鞍上の戸崎圭太が丹内のスタミナ勝負に乗ってくるかは怪しいところ。平坦のスピード勝負(福島と小倉)では実績があるのだが向こう正面一杯を駆け抜けていく丹内騎乗についていくとは思えない。前半4Fの負荷に耐えるような展開を馬も経験しておらず、ここは差しに構える一手だ。持続戦なら差してくると思うがマイネルミラノの領分なら相手が上手。

ベルーフは「靭やかノーザンテースト」のゴールデンサッシュ牝系でハービンジャー産駒の筆頭にある競走馬。まくってなんぼの機動馬だが牝系特有のスタミナ(馬群嫌い)も受け継いでいて、マイネルミラノの展開と今の新潟馬場ならば不得手ではない。渋い馬場の適性が怪しいので最内枠はどマイナスだが田辺なら上手に外へ持ち出せるのではないか。

マイネルミラノ丹内は巴賞ベストだし、アルバートドックも今のところはスピードの持続力しか証明していない。ハイペース展開しやすい小回り千八ベストなのは二頭とも同じことで、違うのは基礎スピードとスタミナの質。ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒の違いとも言える。

ベルーフステイゴールドの甥っ子であってもステイゴールドの素質は配合的にしか受け継いでおらず、レクレドールはあくまでもゴールデンサッシュ牝系のいち繁殖にすぎない。そこの弱さがどうしてもあるし、またハービンジャーは名血統であっても種牡馬としてはやや無能の感がある。まくり血統なのに平坦大好きなDanzig直系とかね、一体どこを勝つつもりなんだろうね!

データの上でも新潟は最悪の舞台であるが、ミラノが引っ張るならゴールデンサッシュパワーでなんとかなるだろう。スローなら絶対に買えないところだが。

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