砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

転がってセントウル

阪神内の4角はスピードのキャリーが難しい。そのために直線の長さの割に小回り適性が強く求められる舞台でもあり、そのくせ「まくり」の通用しづらい側面も持つ。雨などで馬場が渋れば大きなストライドの持続脚が届くけれど、スローになりやすい阪神では切れが必要。なかなかの矛盾っぷり。

色んなタイプの馬が好走する舞台とも言えるが、1200m戦においてはそれが顕著である。電撃戦とも言われるのだから、常識として枠に左右されやすい。またワンミスが命取りであるから熟練のジョッキーでも人気を裏切ることが多く、若手がなんかよく分からないまま勝ってしまうことが多い距離でもある。むしろ直千の方が技量が試されるか。

阪神1200mにおける好走血統は、まずBold Rulerだろう。欠かせないところ。アクティブミノルは4分の3Bold Rulerであるし、ウリウリもその類の切れであっちゃこっちゃ器用に走っている。

そしてウリウリがそうであるようにHaloの(ニアリー)クロスも重要。Somethingroyalの子どもが絡むと美味しいらしい。そうなると当然のことながらTurn-to✕My Babuの絡みが必要になる。

つまりディープインパクト産駒が強い。ちゃんとしたディープがきちんと走る舞台だ。アクティブミノルは母父アグネスタキオンだが、それを除けばディープインパクトの好きそうな血統のオンパレードだ。(Storm CatKingmambo、Morn of Song=Rahy

逆にストレイトガールの様な東京的に本格化した馬は切れ負けする。

このことを考えるとビッグアーサーは外回り向きで加速のトロいところがある。しかしスプリンターとしての質でこれを上回る馬もおらず、阪神千二の一芸で上回ることは考えづらい。つまり枠の不利に頼むしかないわな。

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