砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

紫苑S展望

・突進するならRibot血脈

エアレーションの中山なのでサラサラ走るタイプは微妙。Romanパワーでカチコミ決めるTom Rolfeな馬を狙いたい。その上小回りであることを思えばBold RulerやFair Trialが特注。HaloクロスよりもHail to Reasonで留めて、他のところでいじるのがベターか。Haloクロスの牝馬は、場合にもよるが、かなりマイラーへ寄ってしまう。

Hail to Reasonと言ったらSeattle Slew

HtRのスタミナを完璧に活かそうとするなら「Roberto✕Sadler's Wells✕Seattle Slew」の三血統をクロスするのがベターである。特にSadler's Wells=Fairy KingSeattle Slewはニックスの関係にあるから、まずまず見逃せない要素だ。

・Sadler's WellsならNever Bend

Bold ReasonNever Bendのニアリークロスは夏馬ピッチ俊敏の宝石配合。距離を問わないニックスなので距離適性は他に依存するのだが、サドラー牝馬は中距離をピッチで踏破するタイプが多いので、下手にナスキロが絡んでいないのであれば無条件で紫苑Sなら狙える。

以上を踏まえて見ると

フロンテアクイーン

 Bold ReasonNever Bendの配合形。メイショウサムソン産駒なので大物感はないのだがソシアルバターフライの牝系でダンディルートありなら底力に不足はない。ダンシングブレーヴの分だけ俊敏でマイラー気味に誘導されるから、春の千六2着→二千4着→二千四6着という戦績には納得がつきやすい。クイーンCは出遅れてなお相手がメジャーエンブレムであったから事実上の勝ち馬と言えて、東京より中山の方が走りそうな馬でもある。楽しみ。

ファータグリーン

 ヴェルデグリーンの妹だが父はタニノギムレット。コンセプトはおおよそ変わりのないのだが、タニノギムレット牝馬なら鋭く持続的に切れるはずである。中山外よりも中山内の方が得意だろうし、スローからズボッと抜ける分には勝負になる。奥行きのある血統構成だから重賞で買うなら古馬になってから・・・とも思う。

パールコード

 母マジックコードが米血のパワー&スピードの権化であるからエアレーション初週は望むところ。不安もないがヴィクトワールピサのベスト配合というわけでもなく、今年のフローラ賞は例年以上に情けないメンツが揃った感がある。チェッキーノにあれだけ抜けだされてしまうというのは相手関係の問題だろう。そこを2着した実績はそんなに評価すべきことでもない。馬場の渋りが欲しい。

パーシーズベスト

 なんでこいつローズSに出ないの。柴山のディープとか終わってるしょ(失礼)

あとはまぁエンジェルフェイスとクィーンズベストだろうな。ワークフォースの重賞勝ち馬誕生に期待っ!

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