砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ローズSとセントライト記念の予想 暫定版

凱旋門賞予想が楽しくなってきたところだが、この東西の3歳戦も忘れらちゃいけない。

ローズSは上位2頭が阪神外で崩れる気がまるでしない。距離適性という点ではジュエラーの方が千八にあっていそうだが、ヴィクトワールピサディープインパクトなら瞬発戦で優劣は明らか。千八をハイペースで引っ張る馬がいない以上は・・・というのが着地点。

シンハライト

◯ジュエラー

デンコウアンジュ

△クロコスミア

▲フォールインラブ

レッドアヴァンセ

瞬発力ならデンコウアンジュも悪くないし、クロコスミアも阪神外千八ならベストパフォ。フォールインラブはここで上位2頭にどこまで迫ることが出来るかが楽しみだが、フルキチの外回りにはあまり期待は出来ない。

Alzaoダンシングブレーヴ3✕2のレッドアヴァンセは上積みの見込める軽量ディープ。この条件なら故障明けのジュエラーを喰うだけの素質もあるし、ここで結果を出せば秋華賞へ明るい展望が開ける。クラレントレッドアリオンリディルサトノルパンでは届かなかったエリモピクシーの念願もディープ牝馬なら叶うのではないか。

セントライト記念は少し頭数が絞られてしまったものの、非常に面白い舞台であるから大穴も狙える。(追記:そう思っていたんだ)

前の主張が強いメンツでもあり、後半の流れが淀みそうな気配がある。そこで先手を打って押し切りに行くのが関東の良い競馬事情であるが、それは本命馬に利する行為である。溜池の様なペースにドハマリする可能性は否めないが、それに肩まで浸かるほど単純な騎手もいない。つまり「出し抜き競争~於セントライト記念」である。ドンドンパフパフ。

中山二千二で出し抜くと言ったら田辺であるが、プロディガルサンでは正攻法しか手がない。それは決して悪いことではないし、騎手の持ち味も活きる話である。ただモーリスやゴールドシップをあの手この手で陥らせた名手であるから大技に期待してしまうのは仕方がない。

すると出し抜き名人川田将雅の一強である・・・のだがマウントロブソンはちょっと川田が動かすには動きがしぶすぎる。またいずれにしても高人気馬であるし、なんか馬券は固いんじゃないのか・・・?

消極的に推すのはプロフェット。福永ら控えるタイプの騎手がしっとりと育てた馬にバッシュが騎乗するパターンは激アツ展開。配合もハービンジャータニノギムレットトゥザヴィクトリー全妹であるから悪くない。中山二千の内回りの方が走りやすいけれど、このニブチンメンツが相手ならこのくらいの方が狙いやすい、けれども。

ディーマジェスティ

マウントロブソン

プロフェット

△プロディガルサン

△メートルダール

前が薄いわけでもないし、バッシュと大野と柴田大知が結託することも考えられない。バッシュの大逃げと柴田大知の二番手スローが実現する可能性も否めないが、柴田大知が中山二千二でそこまで消極的になることはないだろう。それで負けたら干されかねない。

ゼーヴィントは前にも書いたが千六気味の千八馬だから中山二千二で弾ける脚はない。福島千八は千六タイプが勝ちやすい舞台でもあり、特にラジオNIKKEI賞の勝ち馬に関しては2200m以上のレースで実績を残した馬が実に少ない。アンビシャスでさえ宝塚記念で大きく崩れている。

数少ない例はアロマカフェセントライト記念3着、ロックドゥカンプのセントライト記念1着&菊花賞3着(&有馬記念4着)&目黒記念3着である。つまりレコードラッシュの始まった12年からは2200m以上の実績を持つ馬がいないことになる。

まぁアンビシャスはちょっとレベルが違うはずであるし、この壁を跳ね除けることは難しくないだろう。ゼーヴィントは配合からしてそれほどの格を感じないんだよねぇ。

おそらくレースとしては前目が有利で、好位から突き抜けた馬をディーマジェスティが捉えられるかが焦点となる。プロディガルサンにトサKが乗るなら大本命だったんだけどね。田辺の差しじゃちょっと足りない。

マウントロブソン川田が抜けだして、中団から早めに動いて好位の外に取り付いたディーマジェスティ蛯名がそれを追いかける・・・そんなシナリオかと。マウントロブソンGone Westの分だけ千八の臭いがする配合で、ブルーアヴェニューの分だけズブくしぶとく粘り強く動けるのが特徴。だがディーマジェスティは生粋の中距離馬であるから、それだけで1馬身は突き放すだろうし、そして配合の質によって4分の3馬身ほど突き放す。

ディーマジェスティ強し!」そのインパクトだけがセントライト記念における癒やし要素だ。

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