砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

オールカマーと神戸新聞杯を回顧

まず神戸新聞杯。ナムラシングンの落ち方がやや不可解で、これはちょっとフランスよりもイギリスの方が強いのかなぁ・・・と現実逃避。切れ負けするのは良いとしても二千四でこれだけ大差をつけられるのはまずい。馬群に入ると駄目なタイプなら池添はあまりにも良くない采配だった。

エアスピネルが差しに構えたのも不思議な話で、これは差し競馬と踏んだのか・・・それとも本番で出しすぎないためのトレーニングだったのか。ちょっと勝負の外にいたのは2番人気として頂けない。

最もラスト1Fで輝いていたのはカフジプリンスで、Mill Reef四位洋文が導くレッドエルディストにあれだけ詰め寄ったのにはびっくり。思っていたよりナスキロ柔い質らしく、これは本番でも面白いかもしれない。だがハーツクライ菊花賞を勝てるのか・・・。

距離適性で突っ込んできたのはミッキーロケット。距離ピッタシだけど和田竜の差しってどうなの?と思っていれば、サトノダイヤモンドへ詰め寄る恐ろしい切れで疾走。

北の大地で池添がシコシコと育てていた素質馬で、前走には本格化したフォワードカフェのドスローをひとまくりで封じてしまった。これはもう素質が違うと言わんばかり。

キンカメに対して相似を取っているが、代々RivermanMiswakiCaerleon、Pivotalとナスキロ血脈を絡めているのがキンカメ産駒として不自然。こういった配合をサンデーなしにやったのはノーザンファームらしくなくて、随分と意欲的な配合と言える。良く言えば欧州的であるが。

これを退けたことはサトノダイヤモンドにとって大きな材料と言える。

オールカマーは当然の様にゴールドアクター

予想外はツクバアズマオーが人気を落としていたことで、てっきりこの馬が4番人気だと思っていたから、これが想定外。クリールカイザーも爆走していたしこんなもんだったかな。

田辺が引き連れる展開ならば、それは当然外回りの切れで突っ込めるし、それでもサトノノブレスが立ち回って接戦に持ち込んだのは距離の問題だったかもしれない。ゴールドアクターはあくまでも中長距離馬だ。厳しい流れならマリアライトがもっともっと突っ込める。

それにしても福永が覚醒している。本命馬に先じて流れ込む中山競馬をこんなに上手くこなすとは、これは来週の本番にも期待ができそうである。オールカマーでは唯一の関西騎手であり、それできちんと結果を残したことは大きな材料。ビッグアーサーにもちゃんと乗るんだよ。

サムソンズプライドは案外。相手も強いし、勝ち馬の1秒差なら十分かな?

ツクバアズマオーはもう1F伸びても良さそうだが・・・AR共ではちょっと足りないかな。ジャパンカップでは切れ負け必至であるし、理想は金鯱賞有馬記念のローテか。中山二千二は好条件だっただけに吉田豊のありきたりな騎乗がもったいない。函館記念であれだけ追いかけて着を拾った馬なのだから、前半にもっと負荷をかけてもよかっただろうに。

マリアライトはこんなもんだ。

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