砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

終わらない菊花賞予想

今のところは

ディーマジェスティ

サトノダイヤモンド

エアスピネル

という平凡な予想に留まる。怪しむならサトノダイヤモンドであるが、強いスタミナもなしに神戸新聞杯をきっちり差し切ったのは非凡に過ぎる。スローから切れるならそりゃ当然ダイヤモンド・・・という予想もしていたが、Haloクロスが本命競馬でねじ伏せた事実は重い。

もしこれが内で溜めてから抜け出してきたならいい。けれど直線に向いてから壁を除けて差し込む競馬はあまりにも格好良く、エアスピネル武豊よりずっと優れた予行演習だった。しかも早々にHaloが外回りを抜けて行って勝ち切ったのはえげつない。

ルメールらしい脚の残し方と言えて、一度は交わすと見られたミッキーロケットを登坂後に突き放す内容はめちゃくちゃすごい。カフジプリンスも最後に良い脚を見せたけれど、終い100mで最も輝いていたのはサトノダイヤモンドだった。

Haloクロスってのはマカヒキヴィブロスを見ての通りにスローでズンドバに切れる。並ぶこともなくただただ突き抜けていく。あるいはヴィルシーナロゴタイプの様に、先行して、並ばせて、突き放す。

サトノダイヤモンドは好位から並ぶこともなく突き抜けて、ミッキーロケットに並ばせて、突き放した。ルメールは好位から先行競馬も差し競馬もしてのけた。こんなの買うしかないっしょ。

あとディーマジェスティは強いスピードを近親に持たないこともあって先行しきれないはず・・・だが、すぐ外が四位と和田竜であるから多少の猶予を持つ。すぐに被せてきそうなところは少なく、しかもダイヤモンドがいるから意識は前と後ろに別れる。極端なマークに晒されることがないから、インを捌く手はあるかと。フェノーメノをする可能性はある。

しかしその騎乗でディーマジェスティが輝くかというと別の問題。フェノーメノ秋天2着の馬でもあり、体形や瞬発力は中距離に通用するものだった。ディーマジェスティはそんなに切れるタイプではなくて、出走馬中最もスタミナの強いタイプだろうけどそれを活かすには京都の3000mは短い。助走をつける1Fが望まれる。

一番期待しているのがエアスピネル。ダービーを見るとよく分かるが、上位陣の中で最も地味な走りをしている。上位3頭が更に上のギアが入るんだぜ!なんたってスロー展開だ!とビュンビュンしているところを、内でテコテコ走っているのだよね。それで3頭以外には抜かれなかった。

13秒1と中だるみしたことに違いはない。それでも11.8-12.0-11.6-11.0-11.6のロンスパ瞬発を一番前から展開したことにも違いはなく、この馬のパフォーマンスはキンカメサンデーノーザンテーストの枠から外れている。間違いなくこの馬もアイドリームドアドリームの「エア」なのだ。

秋華賞馬の子どもが菊花賞を勝ってもいいんじゃない?

そう思わんでもない。

[fin]