菊花賞ってかなり極端な特性が試されるレースだと考えている。
普通は2000mやそこらで争うはずの馬たちが3000mに、必ず距離延長をして臨むレースだ。ある程度は精神的に熟しているにしても3歳であることに変わりはないし、精神的にも体力的にも今までとは違うことが要求される。
ここ最近で血統的に極端な結果となったのは凱旋門賞だろう。Galileo産駒が徹底して走った。もちろん展開、名門厩舎の作戦勝ちという面もある。しかしそれでも、あれはGalileoという超弩級のリーディングサイアーありきの経過、結果だったと思うのだ。斜に構えて「ふーん、そうきたのね」とはならない、素晴らしい凱旋門賞だった。
そこで、サトノダイヤモンドやディーマジェスティという、馬ではなく血統を見直したらどうだろう。
間違いなくPostponedは欧州の覇者であり、その血統は素晴らしい。だがこの馬のスタミナは、インブリードに依る増幅をメインとしていたのだ。だから「父Galileo」という強いスタミナに敗れてしまった。
ディープインパクト産駒のスタミナも同じ。ディープ自身はHalo≒Sir Ivorのスピードを色濃く伝え、その反面にあるBurghclereのスタミナはインブリードによってでしか呼び起こされない。牡馬であればなおさらだ。
Burghclereのスタミナをよく伝えるブラックタイドが菊花賞や春天を先に勝ってしまったというのは納得がいく結果だろう。
サトノダイヤモンドもディーマジェスティもインブリードによって中距離馬として大成した。2頭とも素晴らしい配合だと思う。思うからこそ本命にするのは違う馬なのではないかとも、やはり考えてしまう。
ただ、リアルスティールの届く展開で十分ならなんとかなるとも思うけど。俺の打つべき本命はもっと穿ったものだと考えてしまう。やはりエアスピネルか・・・?それとも、レインボーライン・・・?
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