スクリーンヒーローの配合はHail to ReasonとNorthern Dancerのクロスを幹とした相似配合である。しかしRobertoとHaloでは表現したものが全く異なるし、またDanzigとノーザンテーストも同様。
だが表現したもの自体、スクリーンヒーロー自身はグラスワンダーでもダイナアクトレスでもない何かとして生じた。ランニングヒロインから曖昧な要素を削ぎ落とした様な「サンデーサイレンス✕ノーザンテースト」の中距離馬である。
ダイワメジャーでもデュランダルでもない。「サンデーサイレンス✕ノーザンテースト」の配合は逆ニックスであって、名牝系や配合の妙味に助けられて成り立つ。だからダイナアクトレスのスピードに助けられたところは大なのだろうが、やはりその影響を大きくは感じられない。なら配合の妙味しかない。スクリーンヒーローとは配合が上手く成り立ったからこそ生まれた異端のジャパンカップ勝ち馬なのだ。
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