砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

シンハライトが引退

オークスをあれだけ強い競馬で勝っているわけなので、秋華賞ジャパンカップ有馬記念も勝ち負けしたはず。ヴィルシーナと同じ様にHaloクロスのディープ牝馬だから競馬が達者で、ジェンティルドンナと同じようにND+Fair Trialに傾倒した瞬発力でズバッと抜け出す。

おそらくジェンティルドンナと叩き合える逸材だったろうし、ジャパンカップオルフェーヴルを破ることも出来ただろう。ドバイでも勝ち負けしていただろうし、新設G1大阪杯宝塚記念ではベストパフォーマンスを叩き出していたはずだ。

その能力に脚が耐えきれなかったとも言えるし、脚の脆さと引き換えにそのスピードを得ていたとも言える。ならばいずれはこの爆弾が炸裂していたはずであり、まだ非力なうちに半殺しの憂き目にあってよかったのかもしれない。水面下での蓄積を重ねてG1の大舞台に殺されるというのが一番切ないし、また血統の観点からも損失が大きい。

池添があの場面で溜め殺しにせず、制裁覚悟に斜行差しを決めたのは大きな意義があった。名馬のラストランをG1制覇で飾れたのだから。

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